名盤『つづれおり』の大ヒットで有名な、70年代を代表するシンガーソングライター、キャロル・キング(Carole King)。
アメリカでは20世紀後半、最も成功した女性ミュージシャンとして知られています。
そんなキャロルですが、私生活では4度の結婚をし、4人の子どもを設けているんです。
そこで今回は、
- キャロル・キングの4人の夫は誰?
- キャロル・キングの子どもについて
- キャロル・キングとジェイムス・テイラーの関係性は?
この3点について、詳しく見ていこうと思います。
目次(コンテンツ)
キャロル・キングの4人の夫(配偶者)は誰?
キャロル・キングの夫を結婚した順に挙げると、
- ジェリー・ゴフィン
- チャールズ・ラーキー
- リック・エヴァーズ
- リック・ソレンセン
中でもジェリー・ゴフィンとの関係は、音楽ファンの間でも有名ですね。
では、それぞれの夫に関するエピソードを見ていきましょう。
1.ジェリー・ゴフィン(Gerry Goffin)
1959年、キャロル・キングは作詞家のジェリー・ゴフィンと結婚します。
キャロルはシンガーソングライターとして有名ですが、キャリアのスタートは職業作曲家。
キャロルが作った曲に、ジェリーが詞をつけるという形でヒット曲を量産していました。
つまり夫妻で作詞作曲のチームを組んでいたんですね。
- ロコ・モーション
- ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ
- ゴー・アウェイ・リトル・ガール
- ワン・ファイン・デイ
- アップ・オン・ザ・ルーフ
など、20曲以上の全米トップ40ヒットを生み出しています。
1968年に離婚していますが、その後もしばらくの間、2人で曲を作る関係は維持していました。
2人の間には
- ルイーズ・ゴフィン (Louise Goffin)
- シェリー・ゴフィン・コンドー (Sherry Goffin Kondor)
という2人の娘がいます。
娘のルイーズ・ゴフィンはミュージシャン!
ルイーズは1979年、ミュージシャンとしてデビューしています。
デビューアルバムは、自作曲、ビートルズのカバーなどで構成された充実作でしたが、残念なことに商業的には成功しませんでした。
これ以降もアルバムをリリースしていますが、やはり大きな活躍をするには至らず。
親があまりに偉大だったことで、色眼鏡で見られてしまい、正当な評価を受けられなかったのかもしれませんね。
2016年、ハイド・パークで行われた『つづれおり 全曲再現ライヴ』では親娘共演を果たしています。
2.チャールズ・ラーキー(Charles Larkey)
1970年、キャロルはベーシストのチャールズ・ラーキーと2度目の結婚をします。
チャールズは、ジョー・ママ(Jo Mama)、シティ(City)などのバンドに参加していて、日本の音楽ファンの間でも有名です。
キャロル・キングはこのシティというバンドにヴォーカルとして参加していました。
つまり2人は同じバンドのメンバーだったんですね。
キャロルにとっては、作曲家からシンガーソングライターに本格的に移行する時期で、名盤『つづれおり』をリリースする3年前にあたります。
まさに脂の乗り切っていた時期で、シティの唯一のアルバム『夢語り』も名曲ぞろい!ぜひ聴いてみてくださいね。
その後、1976年まで2人の婚姻関係は続きました。2人の間には
- モリー・ラーキー(Molly Larkey)
- リーバイ・ラーキー(Levi Larkey)
という2人の子どもがいます。モリーは娘、リーバイは息子ですね。
モリーは彫刻家として活動しているようです。しっかりと両親の芸術的な才能を受け継いでいるんですね。
3.リック・エヴァーズ(Rick Evers)
1977年に、3人目の夫のリック・エヴァーズと結婚。
リックはキャロルの作詞のパートナーとして共作アルバムを2枚残しています。
ところが翌年、リックは麻薬の摂取の影響で死亡。3度目の結婚は、わずか1年で幕を閉じました。
後にキャロルは『自伝 ナチュラル・ウーマン』で「リック・エヴァーズからはDVを受けていた」とも語っています。
4.リック・ソレンセン(Rick Sorensen)
1982年、キャロルはリック・ソレンセンという人物と4度目の結婚をします。
リックはアイダホ州に大きな牧場を購入し、妻キャロルにもそこで多くの時間を過ごすことを望みました。
キャロルは、都市部であるニューヨークで過ごしたいと思っていましたが、結局、牧場で生活することを選択。この結婚生活は1987年まで続きました。
以上がキャロル・キングと4人の夫のエピソードになります。
続いて、盟友ジェイムス・テイラーとの関係性について見ていきましょう!
ジェイムス・テイラー(James Taylor)との関係性は?
名曲『きみの友だち』のヒット
キャロル・キングについて語るとき、必ず出てくる名前がジェイムス・テイラー。
ジェイムスは、キャロルの名曲『きみの友だち』をカバーして、全米ナンバーワンヒットを記録しています。
う~ん、いつ聴いても名曲です! キャロル自身が歌っているバージョンも良いですが、個人的にはこちらの方が好きですね。
お互いのアルバムにも客演で参加していますし、音楽面でのつながりはとても強いです。
2007年には2人で全米ツアー
2007年には2人で全米ツアーも行っています。
こちらはそのときのライブの様子。さすがに2人とも少し年を取りましたね。でも歌声は昔と変わらず素晴らしいです。
このライブの実況録音盤「トルバドール・リユニオン」も発売されています。
2人は恋愛関係だったの?
それほど関係の深い2人なので「恋愛関係にあった時期もあるのでは?」と思われる方も多いでしょう。
この件については、キャロル自身が『自伝 ナチュラル・ウーマン』で語っていますが、「恋愛関係は1度もない」「友情関係がずっと続いている」とのことです。
あくまでミュージシャンとしてお互いを信頼している、ということなんですね。
さいごに
キャロル・キングは名盤『つづれおり』の印象で、なんとなく「素朴な人」という印象を持っていましたが、なかなか波乱万丈な人生を送っていたんですね。
でも、こうした苦労を経たからこそ、彼女の音楽はこれだけ多くの人の心を捉えているのかもしれません。
もし「まだキャロル・キングの音楽を聴いたことがない」という方がいましたら、この機会にチェックしてみてくださいね!
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