キャロル・キング

キャロル・キング『タペストリー/つづれおり』【名盤アルバム紹介】

投稿日:2018年8月20日 更新日:

tapestry

キャロル・キングのアルバム『つづれおり(タペストリー)』は、ロック・ポップスの歴史に残る名盤として知られています。

  • 世界で2,000万枚以上のセールスを記録
  • 全米ヒットチャートでは15週1位
  • グラミー賞4部門受賞

本当にすごい記録ですよね!

 

そこで今回は、キャロル・キングの名盤『つづれおり(タペストリー)』 について、さらに詳しく見ていこうと思います!

 

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『つづれおり』が大ヒットした理由は何?

ベトナム戦争の影響が大きい

『つづれおり』が大ヒットしたのは「音楽的に素晴らしいから」という理由だけではありません。

 

アルバムが発売された1971年、アメリカはベトナム戦争の真っ只中。

 

「いったいこの戦争はいつ終わるのか…」とアメリカ国民の心が疲れきっていた中で、

  • おだやかで美しいメロディ
  • 人間の感情の機微を表現した歌詞
  • 決して上手くはないが、素朴で胸を打つボーカル

という特徴を持った『つづれおり』は、アメリカ国民の「心のいやし」として広く受け入れられたのです。

 

『つづれおり』が作られるまでの経緯

キャロル・キングにとって『つづれおり』はソロ2枚目のアルバム。

 

これだけ聞くと「デビュー後、わりと早くブレイクしたんだな」と思われるかもしれませんが、実はそうではないんです。

 

キャロル・キングは職業作曲家だった

キャロルのキャリアのスタートは職業作曲家。シンガーソングライターではなかったんですね。

 

作曲家時代は、夫であり作詞家のジェリー・ゴフィンとソングライティング・チームを結成し、

  • ロコ・モーション
  • ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ
  • ワン・ファイン・デイ

など20曲以上!の全米ヒット曲を生み出しました。

 

自ら歌うことを目指すように

たくさんのヒット曲を作ったものの、これはあくまで作曲家としての評価。

 

元々、自分で歌って表現することを目指していたキャロルは、夫ジェリーとの離婚を機に、シンガーソングライターとして活動していくことを決意します。

 

バンド『ザ・シティ』を結成

その後、キャロルは

  • ダニー・コーチマー(ギター)
  • チャールズ・ラーキー(ベース)

と3人でザ・シティというバンドを結成。

 

このバンドが、自ら演奏して歌う表現者としての活動の始まりとなりました。

 

ちなみにベーシストのチャールズはキャロルの2番目の夫でもあるんですよ。

 

ザ・シティは1968年に『夢語り』というアルバムを1枚だけ残しています。

 

このアルバムが最高の仕上がり!なので、ぜひ『つづれおり』と併せて聴いてみてくださいね!

The City - Snow Queen

 

名盤『つづれおり』をリリース!

ザ・シティとしての活動の後、キャロルはソロ・デビュー作となる『ライター』を1970年にリリース。

 

名曲『アップ・オン・ザ・ルーフ』などを含む佳作となりました。

Carole King- Up On the Roof

 

 

そして1971年、ソロ・セカンドアルバムとして名盤『つづれおり』がリリースされることになります。

 

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『つづれおり(タペストリー)』の内容について

収録曲はすべてオリジナル作品

『つづれおり』はカヴァー曲を含まない全曲オリジナルの作品。

 

一部の曲で作詞を共作している以外は、すべてキャロル自身によって作られています。

 

曲目は以下の11曲です。

  1. I Feel the Earth Move
  2. So Far Away
  3. It's Too Late
  4. Home Again
  5. Beautiful
  6. Way Over Yonder
  7. You've Got a Friend
  8. Where You Lead
  9. Will You Love Me Tomorrow?
  10. Smackwater Jack
  11. Tapestry

 

バックを務める演奏陣は、

  • チャールズ・ラーキー
  • ダニー・コーチマー
  • ラス・カンケル
  • ジェイムス・テイラー
  • ジョニ・ミッチェル

など、当時のシンガーソングライター・ブームの立役者が一同にそろっています。

 

腕利きぞろいですが、音楽のメインはあくまでキャロルの歌とピアノというのが伝わってくるような名演奏になっています。

 

『つづれおり』の音楽や歌詞の特徴は?

憂いを帯びたメロディと素朴な歌声

音楽的には、ブラックミュージックの影響が強く、わかりやすいメロディを持ちながら、どこか影や憂いを感じるのが印象的です。

 

それらの要素が、素朴なヴォーカル、温もりのあるサウンドと合わさることで、とても複雑な味わいのある音楽になっています。

 

歌詞は、疲れた人々の心を癒やす内容

歌詞の内容は、ベトナム戦争に直接触れているわけではありませんが、疲れた人々の心を癒やす要素がありました。

 

それが意図的であったかはわかりませんが、結果的に時代の空気を見事にとらえたんですね。

 

名曲!きみの友だち(You've got a friend)

アルバム収録曲はどれも名曲ですが、収録曲の中でもとりわけ有名な『君の友達』をご紹介しましょう!

Carole King - You've Got a Friend (Audio)

 

音楽に詳しくない人でも一度は耳にしたことがある曲ですよね。

 

歌詞は、落ち込んでいる友人に「いつでも呼んで、あなたには私がいるよ」と伝える内容です。

 

ジェイムス・テイラーのカヴァー・バージョンも有名

この曲は盟友ジェイムス・テイラーがカヴァーして全米ナンバーワンヒットになっています。

"You've got a Friend" By: James Taylor

 

自分の声に自信を持てずにいたキャロルに対して、ジェイムスが「歌ってみなよ」と励ました、という有名なエピソードがあります。

 

この励ましの一言がなければ、シンガーソングライターとしてのキャロル・キングは存在しなかったのかもしれませんよ。

 

他の収録曲については、以下の記事でも触れていますので、よろしければご覧ください。

→ キャロル・キングの代表曲5選+隠れた名曲を紹介!

 

あとがき

2016年、ロンドンのハイドパークで「つづれおり 全曲再現ライブ」が開催され、大変な盛り上がりとなりました。

 

発売から50年近く経っても、こうした企画が成立する辺り『つづれおり』の影響力、浸透力の大きさを感じますよね。

 

まさに永遠のマスターピース!という呼び名がふさわしいこの作品をこれからも聴き続けていきましょう!

→ キャロル・キングの夫は誰?4度の結婚と娘ルイーズについて

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