アメリカの広大な大地が目の前に浮かぶような、おおらかで滋味あふれるサウンドが魅力の カントリーロック!
イーグルス、ドゥービー・ブラザーズなど有名アーティストがそろっているため、日本でもとても人気の高い音楽ジャンルです。
今回はそんなカントリーロックの数ある名曲・名盤の中から特におすすめの12作品をご紹介していこうと思います!
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カントリーロックとは?
まず最初に「カントリーロックとはどんな音楽なのか?」を簡単にまとめてみると、
カントリーロックは、アメリカ合衆国で生まれたロックの1ジャンル。
元々は、1960~70年代のロック・アーティストが
- カントリーミュージック
- フォーク
- ブルーグラス
などの要素を自身の作品に導入したことから発生した。
【代表的なアーティスト】
- ザ・バーズ
- ボブ・ディラン
などが先駆けとなり、その後、アメリカ西海岸出身の
- クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
- イーグルス
などによって人気が確立した。
音楽的な特徴は、
- アコースティック・ギター
- バンジョー
- マンドリン
- フィドル
- ペダル・スティール・ギター
といった楽器を多く用いることや、アメリカ南部の土着的な音楽のメロディやアレンジを採り入れていること、などが挙げられる。
参考:Wikipedia
この文章だけ読んでもイメージがわかないかもしれませんが…、実際に聴いてみると「あぁ、こういう感じね」とすぐ理解できると思います。
今回ご紹介するカントリーロックの名曲・名盤12選ですが、
- ランキングではないので、順番にとくに意味はありません
- 誰が聴いても「あ、良い感じ♪」となりそうな曲から先に並べました
それでは早速、見ていきましょう!
【洋楽】カントリーロックの名曲12選|おすすめの名盤アルバムも紹介!
1. イーグルス/テイク・イット・イージー
まずは70年代アメリカを代表するロックバンド、イーグルスの作品から紹介!
1972年リリースのデビュー曲「テイク・イット・イージー」は、軽快なビートに思わず心がはずむ傑作カントリーロック・ナンバーです♪
イーグルスと言うと代表曲「ホテル・カリフォルニア」の哀愁あふれるイメージを思い浮かべる方も多いかと思いますが…
初期の作品はカントリー・テイストが強く、爽やかな中に温もりを感じさせる良曲がそろっているんですよ。
もしバラード系の作品がお好きな方は「ならず者(デスペラード)」もおすすめです♪
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2. クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/雨を見たかい
続いて紹介するのはアメリカの人気グループ、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの代表曲「雨を見たかい」!
この曲は日産セレナのCMソングとして使われていたので、ちょっと聴けば「あ、これね」となる方も多いと思います。
本当に「ドライブで聴いたら最高だろうな」と思える、カラッと明るいロック・サウンドが楽しめますよ♪
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3. ジャクソン・ブラウン/悲しみの泉
ジャクソン・ブラウンは、70~80年代にかけて活躍したアメリカの人気シンガーソングライター。
最初に紹介したイーグルスの名曲「テイク・イット・イージー」の作者(※)としても有名です。
※イーグルスの中心メンバー、グレン・フライとの共作
哀愁あふれるロックナンバー「悲しみの泉」をはじめ、良曲がズラリと並ぶ名盤『レイト・フォー・ザ・スカイ』は、カントリーロック・ファン必聴の一枚ですよ♪
4. ドゥービー・ブラザーズ/サウス・シティ・ミッドナイト・レディ
ドゥービー・ブラザーズは、70年代に数々のヒット曲を生み出したアメリカの人気ロックバンド。
彼らは活動時期によってサウンドの印象がガラッと変わるのですが、初期の作品はカントリー・テイストが強いんです。
名バラード「サウス・シティ・ミッドナイト・レディ」(上の動画)や、豪快なロックナンバー「チャイナ・グローヴ」(↓)
などを収録した名盤『キャプテン・アンド・ミー』(1973年)は、初期ドゥービー・ブラザーズを代表する傑作アルバムです!
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ちなみに後期の作品はジャジーで洗練されたサウンドが魅力!ご興味のある方は以下の記事をどうぞ。
ドゥービー・ブラザーズの名曲ベスト10!おすすめ名盤アルバムも紹介!
5. ニール・ヤング/孤独の旅路
カナダ出身のシンガーソングライター、ニール・ヤングの「孤独の旅路」も絶対にチェックしておきたい作品!
この哀愁あふれるハーモニカの響き…。いつ聴いてもグッとくるものがあります。
この曲はニールの最高傑作と呼ばれることも多い名盤『ハーヴェスト』(1972年)に収録されていますよ♪
ちなみに一つ前のアルバム『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』(1970年)も『ハーヴェスト』に比肩する名盤なんです。
繊細でメロディアスな楽曲が多いので、初めて聴く方はこちらの方が馴染みやすいかもしれません。
6. リンダ・ロンシュタット/イッツ・ソー・イージー
カントリーロック界の女性シンガーと言えば、まず思いつくのがリンダ・ロンシュタット!
カラリと乾いたギターサウンドが爽快な「イッツ・ソー・イージー」(上の動画)や、J.D.サウザーのペンによる甘美なスローバラード「シンプル・マン、シンプル・ドリーム」(↓)
などを収録した名盤『夢はひとつだけ』は、1977年にリリースされビルボードチャート5週連続ナンバーワンを記録しています♪
ちなみに彼女は、ひとつ上で紹介したニール・ヤングの「孤独の旅路」にコーラス参加していることでも有名。ほかにも
- イーグルス
- ジャクソン・ブラウン
- ウォーレン・ジヴォン
などアメリカ西海岸の主要アーティストとも関わりが深いんです。
7. ボブ・ディラン/レイ・レディ・レイ
日本でもおなじみの名曲「風に吹かれて」の作者としても有名なボブ・ディラン!
ディランと言うと「フォーク歌手」というイメージが強いかと思いますが…、60年代半ば頃からバンドサウンドを採り入れ始め、音楽性がどんどん広がっていくんです。
上の動画「レイ・レディ・レイ」は、ディランがカントリー・サウンドを志向していた60年代後半の作品。
ディランの歌声はかなりクセがありますが、この『ナッシュヴィル・スカイライン』というアルバムに関しては、なぜかとってもクリーンなのでどなたでも聴きやすいと思いますよ。
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8. バーズ/ヒッコリー・ウィンド
アメリカの人気グループ、バーズは、デビュー当初は爽やかなフォーク・ロックを演奏していたのですが…
1967年に新メンバー、グラム・パーソンズが加わると、バンドの音楽性をカントリーロック路線へ方向転換!
1968年リリースの「ヒッコリー・ウィンド」は、パーソンズ作によるカントリーロックを代表する傑作ナンバーです。
この後パーソンズは、メンバーとの意見の食い違いからグループを脱退。
新バンド、フライング・ブリトー・ブラザーズを結成することになります。
9. フライング・ブリトー・ブラザーズ/ホット・ブリトウ #1
フライング・ブリトー・ブラザーズは、前述のとおりグラム・パーソンズが、バーズ脱退後に結成した新バンド。
「カントリーロック史における最重要バンドのひとつ」と言っても過言ではない名グループで、後進アーティストにも絶大な影響を与えています。
上の動画「ホット・ブリトウ #1」を収録した名盤『黄金の城』(1969年)は、カントリーロック・ファンならマストな一枚です!
10. エミルー・ハリス/シー
こちら(↓)が原曲になります。
本曲を収めたグラムのソロ作『GP』も、カントリーロックを代表するマスターピースなので是非一度手に取ってみてください♪
ちなみのこの曲はアメリカの人気ジャズシンガー、ノラ・ジョーンズもライヴでカヴァーしているんですよ。
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11. ウィルコ/セイ・ユー・ミス・ミー
ウィルコは、90年代に盛り上がったオルタナティヴ・カントリーというムーヴメントの代表格バンド。
1996年リリースの「セイ・ユー・ミス・ミー」は、名盤セカンド『ビーイング・ゼア』収録曲の中でも屈指の美メロ・バラードです!
ちなみに小説家の村上春樹さんもウィルコを聴いているそうですよ♪
12. マシュー・スウィート/ユー・ドント・ラヴ・ミー
マシュー・スウィートは、90年代に数々の名曲を残した稀代のシンガーソングライター。
彼をカントリーロックに括るのは「少し無理があるかな」とも思ったんですが…
※ 一般的にはパワーポップというジャンルに括られることが多いです
でもカントリー風のサウンドをけっこう採り入れているし、ファンとして「マシューの音楽を少しでも広めなくては…!」という想いもあったため最後にセレクトさせてもらいました。
上の動画「ユー・ドント・ラヴ・ミー」は、カントリーロック好きの方にも絶対刺さるサウンドなので是非チェックしてみてください♪
あとは「ウィノナ」という作品も、カントリー・テイストが感じられる良曲!
この2曲はどちらも1991年リリースの名盤『ガールフレンド』に収録されています。
本っ当に最高のアルバムなので、少しでも気になったら聴いてみることをおすすめします。一生モノの作品になるかもしれませんよ。
ちなみにマシューは見た目は少しイカつい(失礼!)のですが…、日本のマンガが大好きで『うる星やつら』のラムちゃんのタトゥーを入れていたりと、ちょっとオタクっぽいチャーミングなキャラクターの持ち主。
そうしたギャップも受けて、日本の音楽ファンからは今でも根強い支持を受けているんです。
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さいごに 洋楽カントリーロックのおすすめバンドまとめ
最後にもう少しだけおすすめアーティストを挙げてみると…
まずは上で紹介したウィルコと同じオルタナティヴ・カントリー・ムーヴメントを代表するバンド、ジェイホークス!
1995年リリースの「ブルー」を初めて聴いたとき、私はあまりの素晴らしさにゾクゾクッと鳥肌が立ったのを覚えていますね…
本曲を収録した名盤『トゥモロー・ザ・グリーン・グラス』は、誇張でなく本当に全曲完璧なので是非アルバム単位で聴いてみることをおすすめします♪
現代アメリカが誇る最高のシンガーソングライターの一人、ライアン・アダムスの「オー・マイ・スウィート・キャロライナ」(2000年)も必聴!
この曲は上で紹介した エミルー・ハリス がデュエット参加していることも話題になりました♪
ちなみにライアン・アダムスは、ウィスキータウンというバンドのフロントマンだったことでも有名。
ソロ歌手として大ブレイクしていますが、バンド時代の作品も素晴らしいのでこちらも是非どうぞ!
フォーク/カントリーロックの最良の部分を現代に受け継ぐ4人組、ドーズもおすすめ!
ボブ・ディラン、ジャクソン・ブラウンなど名だたるアーティストとも共演経験のある実力派バンドです。
ラストは若いリスナーにぜひ聴いて欲しい!米インディロック界のホープ、パイングローブを紹介!
滋味豊かなカントリーサウンドと激情ほとばしるロックが融合した「アフェイジア」(2016年)は、絶対に聴いて損なしと保証しますよ♪
ということで、今回は「洋楽カントリーロックの名曲・名盤」をご紹介してきましたが、当サイトでは他にも…
フォークロックのおすすめバンド を紹介する記事や、
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【洋楽】フォークロックの名曲・名盤10選|おすすめバンドも紹介!
ハーモニーがきれいな洋楽 をまとめた記事、
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その他にもたくさんの記事があるので気になるものがあればチェックしてみてくださいね♪
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