「遙かなる影」「シング」など数々の名曲を残し、今でも世界中で高い人気を誇るカーペンターズ。
ヴォーカルのカレンの美しい歌声は、あのジョン・レノンも絶賛する程でした。
そんなカレンは、1983年に32歳の若さで亡くなっていますが、その死因は何だったのでしょうか?
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カーペンターズ・カレンの死因とは? 拒食症との壮絶な闘い
カレン・カーペンターの死因
カレン・カーペンターの死因は「急性心不全」でした。
一般的には、もう少し上の年代の病気として知られる「心不全」を、まだ若いカレンが発症してしまった原因は、
「拒食症の闘病で、心臓に強い負担がかかっていたからではないか」と推測されています。
拒食症に苦しんだカレン・カーペンター
カレンが拒食症に悩むようになったのはダイエットがキッカケでした。
カレンは元々、少しぽっちゃりとした体型で、そのことを気にしていたのですが、
あるとき、兄リチャードに「私、太ってるかな?」と聞いたところ「ちょっとね」という答えが返ってきたそうです。
※この言葉には悪意があったわけではなく、兄妹間のちょっとした会話でした。
さらにメディアでも「太っちょ」と書かれたことを気にして、カレンはダイエットをすることを決意します。
そこには「周りを見返してやろう」という強い意気込みもありました。
しかし、そのダイエットの過程で「自分は太っているのでは…」というイメージが頭から離れなくなり、摂食障害(拒食症)に悩むようになっていきます。
カレン・カーペンターの体重の変化
自分の体重を気にしていたカレン・カーペンターですが、もっとも重かった時で 66kg だったそうです。
身長はおよそ163cmということなので、そこまで太っているという感じではないですよね。
それでも一般人とは違い、メディアなどに取り上げられ、自分自身の姿を写真や映像などで見ることも多かったはずなので、必要以上に気にしてしまったのかもしれません。
ダイエットを始めてからわずかの期間で、カレンの体重は 41kg まで減っていたそうです。
また、この頃に行われる予定だった日本公演も、カレンの体調不良が理由で中止になっています。
結婚生活の破綻の影響
その後、1980年に結婚をしたカレンですが、結婚生活は順調には行かず早々に破綻。
このときの心労も、カレンの体調の悪化に拍車をかけることになりました。
そして1983年2月、急性心不全によりカレンは32歳の若さで死去。
死亡時の体重は 35kg にまで減っていたそうです。
このカレンの死は世界中に大きな衝撃を与え、摂食障害(拒食症)という病気の存在が広く知られるキッカケにもなりました。
最愛の妹カレンを失った兄リチャードの悲しみ
最愛の妹カレンを失った兄リチャードの悲しみは深く、後にこのようなコメントを残しています。
「あれから、自分では素晴らしいと思う曲ができることもあります。
でも僕はそれを表現する声を永遠に失ってしまったんです。」
さいごに
カレンの最期は本当に悲しいものでしたが、その美しい歌声は今でも世代を問わず愛され続けています。
2018年12月には、17年ぶりの新作となる『カーペンターズ・ウィズ・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』もリリースされ、カーペンターズの音楽に再び注目が集まっているんですよ♪
往年のヒット曲の数々が、素晴らしいサウンドで蘇っていますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
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