デビュー以来30年近くの間、ロック界の最前線で活躍し続けているレニー・クラヴィッツ。
日本でもテレビCMで曲が使われたりと、馴染み深い存在ですよね。
そこで今回は、数あるレニー・クラヴィッツのアルバムから厳選した3作品をご紹介しようと思います!
どれも名盤ばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね!
目次(コンテンツ)
レニー・クラヴィッツの名盤ベスト3!おすすめのアルバムはこれだ!
第3位 自由への疾走(Are You Gonna Go My Way)
1993年発表の3rdアルバムです。
この作品の特徴は、他の作品よりもキャッチーな曲が多く馴染みやすい、ということでしょう。
グラミー賞を受賞した痛快なロックナンバー『自由への疾走』
大ヒットした感動的なバラード『ビリーヴ』
など誰が聴いても楽しめる曲がたくさん詰まっています!
それまでにリリースした1st、2ndは、
- 内省的な作風
- シリアスな雰囲気
が目立っていたため「少し地味かな?」という所もありましたが、このアルバムに関してはグッと外に開かれている印象です。
なので「レニー・クラヴィッツ入門」としては最適の1枚だと思います!
第2位 レット・ラヴ・ルール(Let Love Rule)
1989年リリースの衝撃のデビュー作。
「黒いジョン・レノン」という触れ込みで世に出てきたレニーですが、その期待を裏切らない素晴らしい内容のアルバムです。
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この作品の特徴ですが、レニーの内省的な部分が全面に出ている、ということでしょう。
とくにオススメの曲を挙げると、
ビートルズ風のメロディが美しい『アイ・ビルド・ディス・ガーデン・フォー・アス』
「愛に全てを委ねよう」と呼びかける表題曲『レット・ラヴ・ルール』
レニーが自分自身と向き合って、真摯に音楽を作っている姿が思い浮かびます。
ただ、アレンジはラフなものも多く「一般的なわかりやすさ」という点で見ると「少し地味かな?」という印象も…。
その「ラフさ」のおかげで、レニーが側にいるような「生々しさ」を感じられるという面もあるので、この辺りは良し悪しですね。
レニーのアルバムの中では少し地味な存在のデビュー作ですが、内容的には絶対に聴いて損のない作品になっています!
第1位 ママ・セッド(Mama Said)
1991年リリースの2ndアルバム。
デビュー作の良い部分(内省的な面、作風の幅広さ)を保ちながら、アレンジ面などを充実させ、圧倒的なクオリティの曲を連発するレニーの最高傑作です。
レッド・ツェッペリンを思わせるギターリフに痺れる『オールウェイズ・オン・ザ・ラン』
カーティス・メイフィールドばりのファルセットが美しい『イット・エイント・オーヴァー・ティル・イッツ・オーヴァー』
当時3才の娘ゾーイに捧げた『フラワーズ・フォー・ゾーイ』
など本当に名曲ばかり!
曲のバラエティは豊富ですが、アルバム全体には統一感があるので、取っ散らかった印象は全くありません。
むしろ一度聴き始めたら、必ず最後まで聴いてしまうような「アルバム全体の流れ」があります。
今作の収録曲に関しては、
- ベスト盤の中の1曲として聴く場合
- オリジナル・アルバムの流れの中で聴く場合
では、だいぶ違った印象になると思います。
なので是非オリジナル・アルバムで聴くことをオススメします!
あとがき レニー・クラヴィッツの名盤ベスト3
レニー・クラヴィッツの音楽性は、全キャリアを通して、あまり大きな変化はありません。
アルバムによってはファンク色が強くなったりと、多少のブレはありますが、基本的には自身のルーツとして挙げている
- カーティス・メイフィールド
- ジェームス・ブラウン
- ジョン・レノン
- レッド・ツェッペリン
- ジミ・ヘンドリックス
- ジャクソン5
これらのアーティストの影響を、わりと素直に出した音楽を作っているという印象です。
なので、レニー・クラヴィッツの本質は、
- 1stアルバム『レット・ラヴ・ルール』
- 2ndアルバム『ママ・セッド』
この初期2枚で全て表現されているような気がするんですよね。(極論ですが…)
そう言いたくなるくらい、この2枚は「純度が高い」ように感じます。
私の中ではこれ以降の作品は、この2作の内容をより「一般的にわかりやすく」表現している、という印象です。
それでも3rdアルバム『自由への疾走』はキャッチーな曲も多く楽しめたのですが、それ以降は少しマンネリ気味かな?という気も…。なので、もし
「レニー・クラヴィッツのアルバムを聴いてみたいけど、どれから聴けば良いかな?」
という方がいたら、まずは今回ベスト3として紹介した作品から聴いてみるのがオススメですよ!
おまけ 名曲『レット・ラヴ・ルール』について
デビュー作の表題曲『レット・ラヴ・ルール』の歌詞は、「この世界の全てを愛に委ねよう」と呼びかける内容です。
この辺りはジョン・レノンのメッセージと近い印象がありますよね。
そしてレニーと同じように、ジョン・レノンからの影響を隠さないのが、真心ブラザーズという日本の音楽ユニット。
この『COSMOS』という曲を聴いたとき、レニーの『レット・ラヴ・ルール』の歌詞を思い出したんですよね。
また歌詞の中にジョン・レノンの『ハピネス・イズ・ア・ウォームガン』を思い出させるフレーズも含まれていたりと、面白い内容になっています。
この曲を含む『GOOD TIMES』というアルバムは、他の収録曲も良いものが多く、歌詞にもこだわりが感じられるため、一時期とてもよく聴いていました。
オススメの作品なので、気になった方はぜひ聴いてみてくださいね!
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