ポール・マッカートニーの新作アルバム『エジプト・ステーション』の収録曲に、ドナルド・トランプを批判する内容が含まれていることが話題になっています。
そこで今回は、
- ポール・マッカートニーがトランプを批判している曲と歌詞について
- ポール・マッカートニーがトランプを批判する理由は?
この2点について書いていこうと思います。
ポール・マッカートニーがトランプを批判している曲と歌詞について
ポールがトランプを批判している曲は『ディスパイト・リピーティッド・ウォーニングス(Despite Repeated Warnings)』。
日本語にすると「繰り返しの警告にも関わらず」となります。
この曲の歌詞では、トランプを船長に例えて…
- 「船長はおかしい」
- 「何度も繰り返し警告されているのに、少しも耳を貸そうとしない」
- 「何とかしないと、我々は彼の道連れになってしまう」
と厳しく批判しています。
では、ポールは具体的に何について「おかしい」と言っているのでしょうか?
ポール・マッカートニーがトランプを批判する理由は?
ポールの批判の理由は「トランプが気候変動に関するパリ協定から離脱を表明したこと」にある、とされています。
「気候変動を否定する人たちっていうのは……これまででも最も愚かなことだと思うんだ」
「基本的に言っているのは『時に我々は狂った船長の船に乗らなければならない。彼はあまりいい案ではないという警告を受けているにもかかわらず我々を氷山に連れていく』ということだよね」
特定の誰かを批判しているのかと訊かれ、ポール・マッカートニーは次のように答えている。
「明らかにトランプだね、でも、他にもたくさんいるよ。トランプだけじゃないんだ」
引用元:https://nme-jp.com/news/61169/
このパリ協定の内容についてですが、
パリ協定(気候変動)
2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定
目的
産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑える。
加えて、平均気温上昇「1.5度未満」を目指す。
離脱宣言
アメリカ大統領のドナルド・トランプは「中国、ロシア、インドは何も貢献しないのに米国は何十億ドルも払う不公平な協定だ」として米国がパリ協定から離脱すると表明した
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/パリ協定_(気候変動)
今回のポールの新作『エジプト・ステーション』のヒットは、トランプ政権への大きな打撃になる、と言われています。
あとがき:ポールが新作でトランプを批判!その理由とは?
今回、話題に登った『ディスパイト・リピーティッド・ウォーニングス』という曲ですが、トランプ批判という面だけで捉えるには惜しい音楽的にも素晴らしい曲なんです。
2分30秒付近で曲調が激しいロック・サウンドに一転! 4分20秒付近でさらに激しく変化します。
そして5分45秒付近で最初の曲調に戻る、というドラマチックな構成。
この曲を聴くと、ポールの71年の名盤『Ram』に収録されている、この名曲を思い出します。
『アンクル・アルバート〜ハルセイ提督』という曲で、個人的にはポールの数あるソロ作の中でも一番のお気に入り。
今回の『ディスパイト~』も、政治的なメッセージは各自で判断して受け止め、それとは別に音楽としても楽しみたいですね。
関連記事(ポール・マッカートニー)
→ ポール・マッカートニーの名曲ベスト20【ビートルズ~ソロ時代の代表曲】
→ ポール・マッカートニーのワールド・ツアー初日(2018年9月17日)のセットリストを紹介!
→ 【レビュー】ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』の感想|タイトルの意味は?