ポール・マッカートニー(Paul McCartney)が5年ぶりの新作アルバムを発表しました。
アルバムのタイトルは『エジプト・ステーション(Egypt Station)』
ちょっと変わったタイトルですよね。
そこで今回は、
- 『エジプト・ステーション』についての基本情報
- 『エジプト・ステーション』を聴いた感想
この2点について書いていこうと思います!
目次(コンテンツ)
ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』の基本情報
まず今作の基本的な情報を紹介しますね!
主なポイントはこの3つ。
- ジャケットのアートワークが斬新!
- アルバム・タイトルの意味は?
- プロデューサーのグレッグ・カースティンについて
ひとつずつ見て行きましょう!
1.ジャケットのアートワークが斬新!
今回のアルバム・ジャケットのアートワークは、ちょっと斬新ですよね。
カラフルで賑やかな雰囲気ですが、全体的な色はちょっとだけくすんでいて、単純に陽気な感じではない、という印象。
古代の壁画(?)のようなニュアンスもありますよね。
ちょっと面白いアートワークなんですが、なんと!これはポール自身が描いたもの。
1988年の作品で、この絵が今回のアルバム・コンセプトの元にもなっているんです。
2.タイトルの『エジプト・ステーション』の意味は?
ポールは『エジプト・ステーション』という言葉の意味について以下のように語っています。
僕は『エジプト・ステーション』という言葉を気に入っている。
僕ら(ビートルズ)が過去に作った作品を思い出させるんだ。
今回の作品は1曲目の駅から出発し、それぞれの曲がまるで違う駅のようになっている。
そのアイディアが全ての曲の元になっているんだ。
それは音楽が作り出す夢のような場所だと思っている。
つまり『エジプト・ステーション』は、ポールにとっての「音楽の理想郷」という意味なんですね。
3.プロデューサーのグレッグ・カースティンについて
今作のプロデュースはグレッグ・カースティン。
- ベック
- リアム・ギャラガー
- アデル
- フー・ファイターズ
などのプロデュースも担当しています。
このメンツを見ると、わりとメジャーな感じですよね。
でも「売れ線を狙ってるの?」と考えるのは間違い。
なぜか?と言うと、グレッグ・カースティン自身も、
- ザ・バード・アンド・ザ・ビー
- ゲギー・ター
というユニットで音楽活動をしていたんですね。
音楽的な特徴は、
- 洗練されたポップネス
- 実験的なサウンド
を両立したもので、コアな音楽ファンを中心に支持されていました。
つまり、ポールがグレッグにプロデュースを頼んだ理由は、彼が「ヒット請負人」だからではなく、純粋に良いサウンドを求めた結果と考えるのが妥当でしょう。
続いて、私が『エジプト・ステーション』を聴いた感想を書いてみますね!
【感想】ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』について
今作のトータルの感想ですが「安心して聴けるバランスの取れた良盤」だと思いました。
5年前の前作『NEW』は、実験的なアレンジを含む作品だったんですね。
とくにアルバムの冒頭を飾る『Save Us』の弾けっぷりには驚きましたが…。
今作『エジプト・ステーション』は、それよりは少し落ち着いた印象で、誰が聴いても楽しめる作品だと思います。
細かな感想を挙げると
- 曲のバラエティが豊か!
- 懐かしくもあり、現代的でもあるサウンド!
- 抑制の効いたポップさが心地よい!
それぞれについて、もうちょっと詳しく書いてみます。
曲のバラエティが豊か!
アルバム・コンセプト通り、個性の異なるカラフルな曲が、一枚のアルバムに詰まっています。
- アップテンポなロックナンバー
- メロディの美しいバラード
- ギターの弾き語り
- 日本語で「イチバン!」と歌う曲(?)
いろんな曲があっても、とっ散らかった印象はなく、むしろそれぞれの曲がお互いを活かし合っているという印象。
なにより、聴いていて飽きないのが良いですね!
収録曲を見ていくと、痛快なロックンロール『カム・オン・トゥ・ミー』
こちらもキャッチーなロックナンバー『ファー・ユー』
一転、静かで美しいメロディが際立つ『ドゥ・イット・ナウ』
日本語の「イチバン」という歌詞が入る『バック・イン・ブラジル』
など本当にバラエティが豊か!
個人的なお気に入り曲は『ドミノズ』。ポールらしさが溢れてますよね!
懐かしくもあり、現代的でもあるサウンド!
サウンド面の特徴ですが、
- 60~70年代風のロック・サウンドが基調
- 細かなアレンジや音響面で現代的な要素を取り入れている
という印象を持ちました。
なので、
- 若い音楽ファン
- 昔からのビートルズ・ファン
どちらの心にも響くと思いますよ!
ベテランの底力を存分に見せつける充実したサウンドです。
抑制の効いたポップさが心地よい!
万人受けする明快なポップさ、というよりは、良い意味で抑制の効いたポップさを感じましたね。
バカみたいに明るい若者向けのパーティ・ソングではなく、大人のポップスというイメージです。
少し地味だけど、いかにもポールらしいブリティッシュな味わいの『アイ・ドント・ノウ』
私はこういう曲が本当に好きなんですよね。
曲調は様々ですが、全体的な統一感があるので、アルバム全体をサラッと部屋で流して聴くのもオススメ!
こういうアルバムは飽きづらいので「長く聴けそうだな」と思いました。
ですが、ビートルズ時代の
- 『オール・マイ・ラヴィング』
- 『イエスタディ』
のような「口ずさめるような明快でわかりやすいメロディ」を期待している方には、少し地味に感じられるかもしれないな、とも思いました。
あとがき:ポール・マッカートニーの新作『エジプト・ステーション』の評価
個人的には、ポールの前作『NEW』がちょっと微妙だったんですよね。
だから、今作は「聴かなくても良いかな…」と思っていたんですが…。
結論としては、聴いて良かったです!
2005年のポールのアルバム『ケイオス・アンド・クリエイション・イン・ザ・バックヤード』が好きだった方は、特に気に入ると思いますよ。
また、本作にはドナルド・トランプの政策を批判する曲『ディスパイト・リピーティッド・ウォーニングス』も含まれています。
そうした点も含め、ご興味のある方は是非、聴いてみることをオススメします!
2018年10月にはジャパン・ツアー『フレッシュン・アップ』で来日することも決まっているポール・マッカートニー。
今回は、東京と名古屋で全4公演を行います。そちらも目が離せませんね!
◆追記:2018年11月2日
ポールがジャパン・ツアーのために来日しました!
出典:https://news.nifty.com/
妻のナンシー・シェベルさんと、おそろいのハッピを着て空港に登場!
「ナンシーさんってどんな人?」という方はこちらの記事をどうぞ!
→ ポール・マッカートニーの妻はどんな人? 天才を支えた3人の配偶者
10月31日、11月1日の東京ドーム公演のセットリストはこちら!
→ 【セトリ】ポール・マッカートニー2018東京ドーム(10/31、11/1)来日ツアー公演のセットリストを紹介!
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