ビートルズの作詞・作曲の大半は、ジョン・レノンとポールマッカートニーによるもの。
活動中期~後期にかけて、徐々にジョージ・ハリスンによる楽曲も増えていきます。
ですが、リンゴ・スターに関してはあまり作詞・作曲を担当しているイメージはないですよね。
そこで今回は、
- リンゴ・スターが作曲したビートルズの曲って何?
- リンゴ・スターのボーカルは上手いの?
この2点について見ていこうと思います!
作曲家・ボーカリストとしてのリンゴをぜひチェックしてみてくださいね!
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リンゴ・スターが作曲したビートルズの曲って何?
作曲者としてリンゴ・スターの名前がクレジットされているビートルズの曲は5つあります。
- ドント・パス・ミー・バイ
- オクトパス・ガーデン
- フライング
- ディグ・イット
- 消えた恋
このうち、リンゴが単独で作ったものは下の2曲。
- ドント・パス・ミー・バイ
- オクトパス・ガーデン
この2曲について、もう少し詳しく見ていきましょう!
ドント・パス・ミー・バイ(Don't Pass Me By)
1968年発表のアルバム『ザ・ビートルズ』に収録。通称『ホワイト・アルバム』とも呼ばれる名盤です。
カントリー風のサウンドが印象的。ほのぼのとした良い曲ですよね。
この曲はリンゴにとって作曲家としてのデビュー作となりました。
※共作ではなくリンゴ単独での作曲という意味。
1964年に作曲に着手し4年間(!)の構想期間を経て発表されたリンゴの渾身の1曲です。
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オクトパス・ガーデン(Octopus's Garden)
1969年発表のアルバム『アビイ・ロード』に収録。
メンバーが横断歩道を渡るジャケットで有名な名盤です。
ちょっととぼけたような雰囲気がリンゴのキャラクターにピッタリですよね。
ところが歌詞の内容はコミカルな曲調とは裏腹に
海の底は快適さ
タコも親切だしね
穴の中にいれば、嵐が来ても大丈夫
誰にも見つからないよ
と、ちょっとシニカルなもの。このような歌詞になったのには、
解散直前のビートルズのあまり良くない状況を表しているのでは?
という見方もあるようです。
「もう疲れた…。誰もいないところでジッとしていたいよ…」という気持ちだったのかもしれませんね。
ちなみに曲中のブクブクという効果音は、ジョンがコップの水をストローで吹いて出したもの。
解散寸前の険悪なバンド内の雰囲気を考えると、ちょっとユーモラスに感じるエピソードです。
メンバー間の潤滑油だったリンゴの人柄が、ジョンのこうした行動を生んだのかもしれませんね。
→ 【みんなの感想】ビートルズ『アビイ・ロード』50周年記念盤の評価・評判は?
リンゴ・スターのボーカルは上手いの?
上の2曲を聴くと、リンゴのボーカルはすごく上手いというよりは「味がある」という印象ですよね。
どちらもそれほどシリアスな曲調ではないので、リンゴのボーカルがピタリとはまっています。
あらかじめ自分で歌うことを想定して、自分の声に合った曲を作っているのかもしれませんね。
他の3人との差別化ができているので、音楽としては成功しているように思えます。
リンゴ・スターのボーカル曲の一覧
リンゴ・スターが単独でボーカルを担当したビートルズの曲はこの10曲です。
- アクト・ナチュラリー
- ボーイズ
- ドント・パス・ミー・バイ
- グッド・ナイト
- ハニー・ドント
- アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
- イフ・ユーヴ・ガット・トラブル
- マッチボックス
- オクトパス・ガーデン
- 消えた恋
このうち『グッド・ナイト(Good Night)』は、ジョン・レノンが息子ジュリアンへの子守歌として作ったもの。
でも「自分で歌うのは恥ずかしい」という理由でリンゴが歌っています。
ロマンチックな良い曲ですよね♪
また『アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン(I Wanna Be Your Man)』は、ジョンとポールがローリング・ストーンズにプレゼントした曲。
それをセルフカヴァーする際、リンゴがボーカルを務めました。
この曲はリンゴのお気に入りで、彼のライヴにおける定番ナンバーとなっています。
またポールもこの曲を気に入っていて、何度か自身のライヴで演奏しているんですよ。
ちなみにリンゴ単独のボーカル曲ではありませんが、他のメンバーと共に歌っている曲もあります。
- イエロー・サブマリン
- ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ
- シャウト
こうして見ると、かなり有名な曲も含まれていますね。
あとがき:リンゴ・スターの作曲とボーカルについて
リンゴのボーカルは「すごく上手い」というものではありません。
ですがその朴訥とした柔らかな歌声は、聴いている人の気持ちを温かくする独特の味わいを持っています。
ボーカリストとして注目されることの少ないリンゴですが、この機会にぜひ彼の歌声を味わってみてくださいね!
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