「AORの帝王」と称され、世界中で絶大な支持を受けるボズ・スキャッグス(Boz Scaggs)。
2019年5月には待望の来日公演が行われ、日本のファンを喜ばせてくれました!
今回はそんなボズ・スキャッグスのオリジナル・アルバムから5枚を厳選してご紹介したいと思います!
目次(コンテンツ)
【AORの帝王】ボズ・スキャッグスの名盤ベスト5!おすすめアルバムを一挙紹介!
第5位 ディグ / Dig
ボズ・スキャッグスと言えば、70~80年代の作品が特に有名ですが、近年の作品もかなり充実しているんです。
そこで今回は近年の作品を代表して『ディグ』(2001年)を紹介!
きらびやかなAORというより、落ち着きのあるジャジーなR&Bサウンドという印象で、ボズの渋みのあるヴォーカルを存分に堪能できるアルバムになっています。
おすすめ曲をピックアップすると…
アルバム冒頭を飾るキャッチーな「ペイデイ」
クールなファンク・ナンバー「コール・ザット・ラヴ」
ドナルド・フェイゲン(元スティーリー・ダン)の近作が好きな方にもオススメしたい作品です!
第4位 ミドル・マン / Middle Man
1980年リリースのアルバム『ミドル・マン』は、ボズの出世作『シルク・ディグリーズ』のムードを引き継いだようなメロウAORの傑作!
ダンディなアルバムジャケットからも分かる通り、「都会の夜」「大人の世界」そんな言葉がピッタリくるような良曲がそろっています。
収録曲をいくつか紹介すると…
スムースなサウンドに酔いしれる人気曲「ジョジョ」
ドラマティックな展開から目が離せない「シモン(僕の心をもてあそぶ)」
ちなみにこのアルバムの演奏は80年代を代表するロックバンド、TOTOのメンバーが担当!
TOTOもAOR風の作品が多いので、ボズ・ファンの方は是非チェックしてみてください。
第3位 スロー・ダンサー / Slow Dancer
1974年リリースのアルバム「スロー・ダンサー」は、ボズがAOR路線に方向転換する直前の作品。
伝統的なR&Bの影響を感じさせるサウンドで、一般的なイメージとはちょっと違うボズの魅力を味わうことができます。
セールスは芳しくなかったのですが、作品のクオリティは文句なし(!)なので是非チェックしてみてください!
収録曲を少しだけ挙げると…
ホーン・セクションも鮮やかな「つのる想い」
感動的なソウル・バラード「スロー・ダンサー」
全体的におおらかで少し懐かしい雰囲気のあるサウンドなので、聴いているとホッとするようなアルバムです。
第2位 ダウン・トゥー・ゼン・レフト / Down Two Then Left
1977年リリースのアルバム『ダウン・トゥー・ゼン・レフト』は、ボズの代表作『シルク・ディグリーズ』の次に出された作品。
演奏陣は引き続きTOTOのメンバーを迎えていますが、前作に増してグルーヴが冴え渡っています!
本当に「キレッキレ!」と表現したくなるようなソリッドな演奏で、個人的にはボズの全アルバムの中でこの『ダウン・トゥー…』が再生回数ナンバーワンです。
収録曲を紹介すると…
貫禄充分(!)のタフなファンクナンバー「ハード・タイムス」
クールな中にも甘いメロディを忘れない名曲「ハリウッド」
近年注目されているシティ・ポップ・ブームの流れで、ボズに興味を持った若いリスナーには、このアルバムが一番刺さるのでは? と思いますね。
第1位 シルク・ディグリーズ / Silk Degrees
ラストは、ボズ・スキャッグスの全キャリアを通しての一番の代表作『シルク・ディグリーズ』(1976年)を紹介!
ボズの代表作というだけでなく、AORというジャンルを代表する一枚でもあるので、好き嫌いはともかくAORの全体像を知るうえで、まずは聴いておきたい作品です。
収録曲はどれも素晴らしいですが、いくつかピックアップすると…
個人的にボズの全楽曲の中でイチオシ!クール・ファンクの傑作「ロウダウン」
センチメンタルなメロディが胸に迫る究極のバラード「ウィ・アー・オール・アローン」
もし「どのアルバムから聴けば良いかな?」と迷われている方がいましたら、まずはこの『シルク・ディグリーズ』を選べば間違いありませんよ。
さいごに ボズ・スキャッグスの名盤アルバムを紹介!
2019年5月には、新作『アウト・オブ・ザ・ブルース』を携え、来日公演を開催したボズ・スキャッグス!
→ ボズ・スキャッグス来日公演2019(5/7 東京・Bunkamura)のセットリストを紹介!
ちなみに新作『アウト・オブ・ザ・ブルース』の出来もバッチリなんです!
上の動画はアルバムからのリード曲「ロック・アンド・スティック」。渋みのあるサウンドがカッコいいですよね!
今回は、70~80年代のアルバムを中心に5枚ご紹介しましたが、近年の作品もかなり充実しているので是非チェックしてみてくださいね。
あと1つ付け加えると、上にも少し書きましたが、
- シティポップが好き
- ヒップホップのサンプリング音源でAORに興味を持った
- 70年代のニューソウルが好き
というようなキッカケで、ボズ・スキャッグスに興味を持った方は、一番有名な『シルク・ディグリーズ』よりも
- 『ダウン・トゥー・ゼン・レフト』
- 『ミドル・マン』
などのアルバムの方が楽しめるんじゃないかな、と思います。
ちなみに上で紹介した5枚のアルバムのうち『ディグ』以外の4枚を網羅した安価なボックスセットもありますよ。
本当に一番良い時期の5枚をピックアップしてるので、ベスト盤よりもオススメ!
ぜひこの機会にボズ・スキャッグスの名曲・名盤の数々を楽しんでくださいね♪
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