没後40年近くが経った現在も絶大な人気を誇るロック界のレジェンド、ジョン・レノン(John Lennon)
メッセージ性の強い作風で知られ、今も世界中のファンからカリスマ的な支持を受けています。
そんなジョン・レノンですが、
- 長男:ジュリアン
- 次男:ショーン
という2人の息子がいて、どちらもミュージシャンとして活動しているのをご存じでしょうか?
目次(コンテンツ)
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ジョン・レノンの2人の息子、ジュリアンとショーンについて
ジョン・レノンの2人の息子、ジュリアンとショーンは異母兄弟で、
- 長男ジュリアンは、最初の妻シンシアさん
- 次男ショーンは、2番目の妻オノ・ヨーコさん
との子供になります。
ジョン・レノンの妻と言えば、オノ・ヨーコさんが有名ですよね。
ですが、前妻のシンシアさんも『ジョン・レノンに恋して』という自叙伝を著すなど、ビートルズ・ファンの間ではよく知られた存在なんですよ。
さて、まずは長男ジュリアンのプロフィールから見ていきましょう!
ジュリアン・レノンってどんな人? ジョン・レノンの長男について
ジュリアン・レノンのプロフィール
- 名前 ジュリアン・レノン
- 生誕 1963年4月8日
- 年齢 61歳
- 出身 イングランド・リヴァプール
- 職業 ミュージシャン、作家、音楽プロデューサー、写真家、俳優
出典:Wikipedia
ジュリアンは5才の頃に両親が離婚してしまったため、父であるジョン・レノンとの接点はあまりなかったのだそう。
ちなみにポール・マッカートニーの名曲「ヘイ・ジュード」は、両親の離婚に悲しんでいた当時5才のジュリアンを慰めるために作られた、という有名なエピソードがあるんですよ。
※ 詳しくは、ポール・マッカートニーの名曲20選を参照してください。
ジュリアン・レノンの音楽はどんな感じ?
ところで「ジュリアン・レノンってどんな曲を歌っているの?」と気になりますよね。
代表作『フォトグラフ・スマイル』(1999年)から何曲かピックアップしてみましょう!
まずはアルバムの冒頭を飾る「デイ・アフター・デイ」
どことなくビートルズを思わせる美しいメロディに思わず聴き惚れてしまいます。
続いてアルバム2曲目の「コールド」
「ジョン・レノンのソロ作品?」と思わせる曲調。声も少し似てますよね。
続いてアルバム5曲目「アイ・ドント・ワナ・ノウ」
こ、れ、は…!
自分の立場を逆手に取った作品、ということですね。
この曲に関しては意図的ですが、他の曲もやはりビートルズを感じさせます。
「親の七光り」と言われないよう、親の作風からは距離を置く2世ミュージシャンも多い中、清々しいほどのビートルズっぷり!
でもジョンやビートルズのファンは、この作風をどう思うのでしょう?
- ビートルズみたいで最高!
- ただのモノマネじゃないか…
どちらにも取れますよね。
私は……と言えば、普通に楽しんで聴いちゃいます!
1984年のデビュー作『ヴァロッテ』も代表作として有名ですが、いま聴くと「ちょっとサウンドが古いかな?」という印象も。
なので、まずは1999年年リリースの『フォトグラフ・スマイル』から聴くことをおすすめします!
さて、続いて次男ショーンのプロフィールを見ていきましょう!
ショーン・レノンってどんな人? ジョン・レノンの次男について
ショーン・レノンのプロフィール
- 出生名 Sean Taro Ono Lennon
- 日本名 小野太郎
- 生誕 1975年10月9日
- 年齢 49歳
- 出身 アメリカ・ニューヨーク
- 身長 175 cm
- 職業 ミュージシャン、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、俳優
出典:Wikipedia
ジュリアン同様、ジョンの面影がかなりありますよね。
その他の注目ポイントをいくつか挙げてみると
- 誕生日が父ジョン・レノンと同じ
- 1990年、佐野元春さんの企画した作品に参加
- 1991年、レニー・クラヴィッツの作品に参加
- 1998年、日本の音楽ユニット、チボ・マットと共に来日
さらに少年時代には、アメリカの人気ロックバンド、ニルヴァーナへ「メンバーに入れてほしい!」という手紙を送ったこともあるのだそう。
やはり子どもの頃から音楽が大好きだったんですね♪
日本のテレビCMに使われた曲も!
日本の自動車メーカー、ホンダのCMソングにショーンの作品が使われたことがあるんです。
曲名も車と同じ「フリード」。 ショーンのポップ・センスが全開です!
ショーン・レノンの音楽はどんな感じ?
ショーン・レノンの作風は、ジュリアンと比べて「その時代のサウンド」を柔軟に採り入れているという印象があります。
いくつか作品を紹介していくと…
ボサノヴァ調のサウンドが新鮮な「イントゥ・ザ・サン」(1998年)は、美しいコーラスアレンジに思わずうっとり!
父ジョン・レノンにも負けないメロディメイカーぶりが感じられる「トゥモロウ」(2006年)もおすすめです♪
少年のような線の細いヴォーカルですが、儚げなムードのある曲によくマッチしていて個人的にはかなり好印象!
その後、ショーンは ザ・ゴースト・オブ・ア・セイバー・トゥース・タイガーという2人組ユニットを結成しています。
もう一人のメンバー、シャーロット・ケンプ・ミュールは、ショーンの現在のパートナーとしても有名なんですよ。
ショーンはアルバムごとに作風が異なりますが、どの作品も「トレンド感のあるカッコよさ」があるんですよね。
もろに流行を意識している、という風でもないのに、なぜか「時代の空気」が感じられる。
もはや「ショーンが作品を出せば、それはカッコいいもの」と皆が思う程の存在感があります(言い過ぎかな? でも、そう言いたくなるくらいの近年の充実ぶり!)
おすすめの作品は「全部!」と言いたいのですが…
静かで落ち着いたサウンドがお好きな方には、2006年の2ndソロ『フレンドリー・ファイア』
バラエティ豊かなサウンドを楽しみたい方には、1998年の1stソロ『イントゥ・ザ・サン』
この2作品を推薦したいと思います!
さいごに ジョン・レノンの息子ジュリアンとショーンについて
作風はまさに好対照といった印象のジュリアンとショーンですが、あえてその違いを表現するとしたら、
- ジュリアンは、偉大な先人の作風を受け継ぐ「伝統派」
- ショーンは、その時代ならではの音を探る「革新派」
という感じでしょうか?
音楽レビューや、CDの売り文句で
- ビートルズ風
- ビートルズっぽい
というワードをよく目にしますが、その意味について考えちゃいますよね。
パッと聴いた感じは、ジュリアンの方が「ビートルズっぽい」
でもジョン(や他のメンバー)は、あの独創的なビートルズ・サウンドを発明したんですよね。
そう考えるとミュージシャンとしてのスタンスは、ショーンの方が「ビートルズっぽい」ような。
で…! 長く音楽ファンをやっている身として、どちらの作品により心惹かれるかというと…
やっぱりショーンなんですよね。いつも、いつの時代も良いんですよ。
なので偶然、この記事を読まれた方は、ショーンに対しての
- 2世ミュージシャンでしょ?
- 親の七光りでは?
……的な色メガネを外したうえで空高く(!)ぶん投げて頂き、ショーン・レノンの作品を試しに聴いてみてはいかがでしょうか♪
もちろんジュリアン・レノンの作品も素晴らしいので併せてオススメです!
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