ビートルズのドラマーとして世界的に有名なリンゴ・スター。
ジョンやポールよりは目立ちませんが、愛嬌のあるキャラクターで人気がありますよね。
そんなリンゴ・スターの名前って「本名なの? それとも芸名?」と気になったことはありませんか?
目次(コンテンツ)
リンゴ・スターって本名なの?名前の由来は?
まず結論から言うと、リンゴ・スターという名前は、本名ではなく芸名です。
リンゴ・スターの本名は、リチャード・スターキー(Richard Starkey)と言います。
では、なぜリンゴ・スターという芸名を名乗っているのでしょうか?
リンゴ・スターの名前の由来
リンゴはビートルズ加入前に、ハリケーンズというバンドのドラマーを努めています。
そのバンドに在籍していたとき「メンバーそれぞれが芸名を名乗ろう」という流れになりました。 そこでリンゴは、
- 指輪好きで、周囲から「Rings(リングズ)」と呼ばれていたこと
- リンゴ・キッドに憧れていたこと
から「リンゴ」と名乗ることにします。
「リンゴ」と本名の「スターキー」を合わせて「リンゴ・スターキー」と名乗るつもりでしたが、いまいち語呂が良くありません。
そこで「スターキー」を「スター」に変更し、「リンゴ・スター」という芸名が生まれました。
リンゴ・キッドとは?
画像引用元:https://ja.wikipedia.org/
ところでリンゴ・スターが憧れていた「リンゴ・キッド」をご存知でしょうか?
リンゴ・キッドは西部開拓時代のガンマン、強盗。
通称「ビリー・ザ・キッド」と呼ばれ、映画の題材にもなっています。
弱きを助け、強きをくじく「義賊」
リンゴ・キッドは強盗と言っても、悪事を働いているわけではありません。
不正を働いて巨万の富を得ている悪党を、銃を片手に成敗する「義賊」なんですね。
日本のマンガで言えば「ルパン3世」のようなイメージでしょうか。
歴史上の人物で言えば「ねずみ小僧」や「石川五右衛門」なども当てはまりそうです。
つまり、リンゴ・キッドは弱きを助け、強きをくじく庶民のヒーローなんですね。
リンゴ・スターのかわいいエピソード集
リンゴ・スターと言えば、どこか愛嬌があって、かわいい印象がありますよね。
そんな「愛されキャラ」であるリンゴのエピソードをいくつかご紹介します。
面白い「言い間違い」が多い!
リンゴは、少し変わった言語感覚を持っているようで、独特の言い間違いをよくしていたそうです。
- A Hard Day's Night
- Eight Days A Week
- Tomorrow Never Knows
これらの曲名は「リンゴの言い間違い」が元になっています。
文法的には間違っていますが、ジョンはこうした言葉の感覚を面白がって「リンゴ語(Ringo-ism)」と呼んでいました。
穏やかな性格で人望が厚い!
ビートルズは、メンバー間の不仲が取り沙汰されることも多いですよね。
ところがリンゴだけは、バンド解散後も他のメンバーと良い関係を維持しています。
1973年のソロ・アルバム『リンゴ』の制作には、ビートルズの他のメンバー3人が全員参加(!)していることでも知られています。
笑顔&ピースサインの写真が多い!
リンゴ・スターの写真は笑顔&ピースのものが本当に多いんです。
出典:綾部さんのInstagram(@yujiayabe)
お笑いコンビ「ピース」の綾部さんと一緒にピースサイン!
元ビートルズなのに偉ぶらず、どこか愛嬌があって可愛らしい。
こういう点がリンゴ・スターが誰からも愛される理由なのかもしれません。
【補足】椎名林檎さんの名前の由来は?
ちょっと余談になりますが、日本のミュージシャン、椎名林檎さんの名前の由来をご存知でしょうか?
なぜ「林檎」と命名したかについては、
- 自身のバンド活動もドラマーから始まったということもあってビートルズのドラマーだったリンゴ・スターの名前を借用したと語っている。
- また名前が人の名前とは思えない、物体そのものを表すものだということについては、漫画家の吉田戦車のペンネームからの影響があると語っている。
- もともとの由来は、子供のころはかなりの恥ずかしがり屋で、学校で先生に指されるとすぐほっぺたが真っ赤になってしまっていたから。
出典:Wikipedia
1.についてですが「リンゴ・スターと同じ名前なら、外国人にも覚えやすいのでは?」という考えもあったようです。
デビュー時から、海外を意識しているところが流石ですよね!
【補足】果物のリンゴの名前の由来について
余談ついでに、果物のリンゴの名前の由来についてもご紹介すると、
林檎は中国語で、「檎」は本来「家禽」の「禽」で「鳥」を意味し、果実が甘いので林に鳥がたくさん集まったところから、「林檎」と呼ばれるようになった。
「檎」は、漢音で「キン」呉音で「ゴン」と読まれることから、「リンキン」や「リンゴン」などと呼ばれ、それが転じて「リンゴ」となった。
出典:語源由来辞典
なるほど…!リンゴの「ゴ」は、元々は鳥を意味していたんですね。
あとがき リンゴ・スターの名前の由来について
リンゴ・スターと言えば、タカラの「すりおろしりんご」というジュースのCMに出ていたのも印象的ですよね。
リンゴ・スターという名前と「りんごすった!」(リンゴを擦った)を引っ掛けたダジャレのようなCMでした。
今でも覚えているくらいなので、当時はかなりのインパクトがあったと思います。
リンゴはビートルズのメンバー間の潤滑油としての役割も大きかったそうです。
数々の名曲もリンゴの存在がなければ、生まれていなかったのかもしれませんね。
関連記事(リンゴ・スター)
→ リンゴ・スターの息子ザックはどんな人? オアシスのドラマーだったって本当?
→ リンゴ・スターの新作アルバム『ホワッツ・マイ・ネーム』はどんな作品?
関連記事(名前の由来)
→ ビートルズの名前の由来はカブトムシなの? バンド名の意味を知りたい!