聴いていると頭がクラクラするような、幻想的でトリップ感あふれるサウンドが魅力の サイケデリック・ロック!
ビートルズ、MGMT、テーム・インパラなど新旧問わず人気アーティストがそろっているため、幅広い世代のリスナーから熱い支持を受けています!
今回はそんなサイケデリック・ロックの数ある名曲・名盤の中から特におすすめの10作品をご紹介していこうと思います!
定番の作品から90年代以降の作品まで、幅広く選んでみたので是非チェックしてみてくださいね。
こちらもおすすめ
目次(コンテンツ)
サイケデリック・ロックとは?
まず最初に「サイケデリック・ロックとはどんな音楽なのか?」を簡単にまとめてみると、
サイケデリック・ロックは、1960年代後半に流行したロック音楽の1ジャンル。
主に「LSDなどのドラッグによる幻覚体験をロックで表現する音楽」のことを指す。
参考:Wikipedia
【サウンドの特徴は?】
サイケデリック・ミュージックは(中略)以下のような特徴を持っていることが多い。
- エキゾチックな楽器(シタール、タブラなど)の多用
- オルガン、 ハープシコード、 メロトロンといった鍵盤楽器の音の強調
- 逆再生などの凝ったエフェクト処理
- 長時間のソロやジャムセッションの多用
- 歌詞の内容がシュールで奇妙
参考:Wikipedia
この説明だけだと少しイメージしづらいかもしれませんが…、今回ご紹介する曲をいくつか聴いてもらえば「なるほど!」と雰囲気が掴めると思います。
サイケデリック・ロックって、上の説明にもありましたが
- 曲がやたらと長い…!
- 曲の展開が普通のポップスと違って分かりづらい
というものも多いんですよね。
なので今回は初めての方にも馴染みやすいように
「メロディアスで聴きやすい作品」
に絞ってご紹介していこうと思います!
ちょっと知名度の低いアーティストも含まれていますが、クオリティは最高(!)ので是非チェックしてみてください♪
それでは早速、見ていきましょう!
【洋楽】サイケデリック・ロックおすすめの名曲10選!名盤アルバムも紹介!
1. ビートルズ/アイ・アム・ザ・ウォルラス
まずは20世紀最高のロックバンド、ビートルズの名曲「アイ・アム・ザ・ウォルラス」から紹介!
イントロから不可思議なムード全開(!)の本曲は、サウンドだけでなく歌詞も…
I am he as you are he as you are me
(僕は彼で、君は彼で、君は僕)
I am the walrus
(僕はセイウチ)
頭の中が「???」となりそうな、かなりシュールな内容になっています。
ビートルズのサイケデリック路線の作品は、他にも「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」などが有名!
この2曲はどちらも1967年リリースのアルバム『マジカル・ミステリー・ツアー』に収録されていますよ。
頭文字をつなげると「LSD」になることで話題を呼んだ「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」も押さえておきたい作品です!
※ ちなみにメンバーは曲名とLSDの関連を否定しています
この曲は名盤『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』(1967年)に収録されていますよ。
こちらもおすすめ
ビートルズの息子たちの現在は? 音楽の道を選んだ子供の活動を紹介!
2. ローリング・ストーンズ/シーズ・ア・レインボー
続いては、ビートルズのライバルとしても名高いローリング・ストーンズの名曲「シーズ・ア・レインボー」を紹介!
「ストーンズがサイケって何か意外だな」と思われるかもしれませんが…
1967年に1枚だけサイケデリック路線のアルバム『サタニック・マジェスティーズ』をリリースしているんです。
ところが…!作品の評価はイマイチで、すぐに方向転換することになってしまいます。
でも偏見を持たずに聴いてみると「2000光年のかなたに」など良曲が多く、なかなか良い作品なんですよ♪
こちらもおすすめ
-
ローリング・ストーンズのおすすめ人気アルバム5選|必聴の名盤をランキングで紹介!
3. ピンク・フロイド/ルシファー・サム
ピンク・フロイドは、壮大な曲調が魅力の音楽ジャンル、プログレッシブ・ロック(通称:プログレ)の代表格アーティスト。
ですがデビュー当初は、プログレではなく、サイケデリック・ロックを演奏していたんです。
グルーヴィーなサイケ・サウンドが炸裂する「ルシファー・サム」を収録した名盤『夜明けの口笛吹き』(1967年)は全ロック・ファン必聴ですよ♪
4. ムーヴ/フラワー・イン・ザ・レイン
ムーヴは、60年代に活躍したイギリスのロックバンド。
中心メンバーのロイ・ウッドは、ビートルズのジョンやポールにも引けを取らない優れたメロディ・メイカーとして知られています。
今回紹介する「フラワー・イン・ザ・レイン」は、いきなりの爆発音に少し驚きますが…、とびきりキャッチーなメロディが楽しめる最高のポップチューンです。
本曲を収録した名盤『ムーヴ』は、他にも「ザ・レモン・ツリー」など名曲揃い!
ビートルズが好きな方に特におすすめしたい作品です♪
こちらもおすすめ
→ そっくり? ビートルズに影響を受けた洋楽アーティストまとめ
5. ゾンビーズ/ケア・オブ・セル44
ゾンビーズは、60年代に活躍したイギリスのロックバンド。
サウンド的には「そこまでサイケデリック色は強くないかな」と思ったのですが…
上の動画「ケア・オブ・セル44」を収録した名盤『オデッセイ&オラクル』のジャケットがサイケ感たっぷりで素晴らしいんです!
これは見た瞬間「キレイだなぁ」と思いましたね!
もちろんジャケだけじゃなくサウンドも最高ですよ。
私のイチオシ曲はこちらの「エミリーに薔薇を」ですね。
ポップな音楽が好きな方はぜひ聴いてみてください!
6. デュークス・オブ・ストラトスフィア/ヴァニシング・ガール
デュークス・オブ・ストラトスフィアは、英国ポップ界の至宝、XTC(エックス・ティー・シー)のメンバーによる変名プロジェクト。
名曲「ヴァニシング・ガール」を収録したアルバム『チップス・フロム・ザ・チョコレート・ファイアボール』は、彼らの60年代サイケデリック・ポップへの偏愛が詰まった大傑作です!
他にも「バイク・ライド・トゥ・ザ・ムーン」など聴きどころが盛りだくさん!
ご存じなかった方はぜひ一度、手に取ってみてくださいね♪
ちなみにXTC本体もサイケっぽい曲が結構あるんです。私は「サマーズ・コールドロン」という曲がお気に入り。
真夏の午後のだる~いまったりした感じが出てませんか?
この曲を収録したアルバム『スカイラーキング』は全体的にうっすらサイケ感があって。もっとポップな曲も入ってるのでぜひ聴いてみてください!
こちらもおすすめ
デュークス・オブ・ストラトスフィアを気に入った方には パワーポップ というジャンルもおすすめです!
-
【洋楽】パワーポップの名曲・名盤10選|おすすめバンドも紹介!
7. dB's/ダイナマイト
80年代アメリカで活躍したインディ・ロックバンド、dB's(ディービーズ)は、独特の屈折したポップセンスが魅力!
上の動画「ダイナマイト」を初めて聴いたときは、目の前が「グニャリ…」と歪むような感覚(ちょっと大げさかな…)があって一発でハマりましたね。
それまではオアシスやニルヴァーナなど、もっとストレートなロックを愛聴していたこともあり、dB'sの作品に漂う奇妙なフィーリングはとても新鮮でした。
本曲を収録した1stアルバム『スタンズ・フォー・デシベルズ』(1981年)には、他にも「シーズ・ノット・ウォーリード」などサイケ感たっぷりの良曲が多数収録されています!
サウンドはちょっとチープなんですけど…、でもそこも含めてお気に入りです。
8. フレイミング・リップス/レース・フォー・ザ・プライズ
フレイミング・リップスは、ヴォーカルのウェイン・コインを中心としたアメリカの人気ロックバンド。
デビュー当初の作品はノイジーなロック・テイストが強かったのですが、徐々にポップ感覚が強まっていき…
1999年リリースの名盤『ザ・ソフト・ブレティン』では、リスナーを夢の中に誘うようなめくるめくポップ・ワールドを展開しています!
この作品は、私がちょうど大学に入った頃くらいにリリースされたのですが…
まぁ~聴きましたね!「後追い」じゃなく「リアルタイム」で出会った作品なので、より思い入れが深いんです。(個人的な話ですみません…)
リリース当時かなり話題になったので、J-POPの作品にも「フレイミング・リップスを意識してるな」というものが結構あったんですよ。
9. MGMT/タイム・トゥー・プリテンド
MGMT(エム・ジー・エム・ティー)は、アメリカのサイケデリック・ポップバンド!
100万枚を超えるビッグヒットになったデビュー作『オラキュラー・スペクタキュラー』(2008年)は、極彩色のサイケ・サウンドと甘美なメロディが融合した2000年代を代表する傑作アルバムです。
特にオープニングの「タイム・トゥー・プリテンド」は強烈なインパクトがありましたね…!
他にも幻想的なミュージックビデオが印象的な「エレクトリック・フィール」もおすすめ。
上で紹介したフレイミング・リップスを気に入った方は、ぜひ聴いてみてください!
10. テーム・インパラ/レット・イット・ハプン
2020年現在、世界で最も注目を集めるアーティストの一つが、テーム・インパラ!
オーストラリア出身の才人、ケヴィン・パーカーによるサイケデリック・プロジェクトです。
「2010年代のベストトラックの一つ」と絶賛された「レット・イット・ハプン」は、テーム・インパラの作品の中でもとりわけキャッチーで親しみやすいので、まずはこの曲から聴いてみてくださいね。
本曲を含む3rdアルバム『カレンツ』(2015年)も、全体的にそれまでよりポップなテイストを強めた内容になっていて、世界中の音楽メディアから大絶賛を受けています!
「もっと60~70年代のサイケっぽいサウンドが好み」という方には、2ndアルバム『ローナイズム』がおすすめです!
こちらもおすすめ
テーム・インパラの他の作品も知りたい方はこちらをどうぞ!
-
テーム・インパラのおすすめ名曲ランキング!代表曲・名盤アルバムも紹介!
ちなみにテーム・インパラは、フジロック2020(※ 開催延期)にヘッドライナーとして出演する予定だったんですよ。
→ ヘッドライナーってどんな意味? サマソニ・フジロックの歴代「トリ」アーティストも紹介!
さいごに サイケデリック・ロックの名曲について
今回ご紹介した「サイケデリック・ロックの名曲10曲」は、だいぶポップ寄りに偏った内容になっています。
でも「サイケってこんな感じか」と雰囲気を掴むのにはちょうど良いと思うので、まずはこの辺りから聴いてみて、気に入ったら他の作品もどんどん調べていくと良いと思いますよ♪
最後に個人的なおすすめをもう2曲だけ。
90年代のイギリスで活躍したブー・ラドリーズというバンドの「ジョエル」が良いんですよ…!
最初はメロウな雰囲気なんですが、途中から激変します…!
あとは60年代ポップへの愛情をたっぷり詰め込んだサウンドが魅力の オリヴィア・トレマー・コントロール もおすすめ!
上で紹介したフレイミング・リップスと同じ時期に話題になったのですが、これもまぁ~聴きましたね!
ちょうど自分が60年代の作品(ビートルズなど)の「後追い」を始めた頃だったので、そのときの気分にも合っていました。
上の動画「ハイダウェイ」を収録した名盤『ブラック・フォーリエッジ』は、あれから20年近く経った今も変わらず聴き続けています。
この(↑)アルバムジャケットも素敵ですよね。
ちなみに当サイトでは、洋楽に関する情報を、
- 堅い言葉を使わずカジュアルに
- 予備知識がなくてもスッキリ理解できる
ようにご紹介しています。
ビートルズ、ストーンズなど定番アーティストから、エド・シーラン、テイラー・スウィフトなど最新アーティストまで、幅広く扱っているので気になる記事があればぜひ読んでみてくださいね!
こちらもおすすめ
サイケデリックな曲がお好きな方には「浮遊感のある名曲」という記事で紹介している
- マーキュリー・レヴ「ホールズ」
- モンキーズ「ポーパス・ソング」
などもオススメです!
-
【洋楽】ふわふわ浮遊感のある曲12選|不思議なムードを持った音楽
関連記事(サイケデリック・ロック)
→ 【洋楽】気だるい午後に聴きたい曲8選|アンニュイな休日におすすめの音楽