中性的でド派手なビジュアル、退廃的な美しさ、そして浮世離れした世界観が魅力の グラムロック!
デヴィッド・ボウイ、Tレックスなど有名アーティストがそろっているため、日本でもとても人気の高い音楽ジャンルです。
今回はそんなグラムロックの数ある名曲・名盤の中から特におすすめの15作品をご紹介していこうと思います!
定番の作品から90年代以降の作品まで、幅広く選んでみたので是非チェックしてみてくださいね。
こちらもおすすめ
グラムロックとは?
まず最初に「グラムロックとはどんな音楽なのか?」を簡単にまとめてみると、
グラムロック(glam rock)は、主にイギリスで1970年代前半に流行したロックのジャンル。
男性でも濃いメイクをしたり、煌びやかでけばけばしい衣装をまとうアーティストも多い。
【ジャンル名の由来】
由来は、魅惑的であることを意味する英語のグラマラス(glamorous)から来ている。
【サウンドの特徴】
グラムロックは、音楽性よりもルックスやステージングで区別されることが多かった。
- Tレックスは「ブギー」
- デヴィッド・ボウイは「アート系」
- スレイドは「ハードなポップ・ロック」
といったように共通点はあまり見られない。
参考:Wikipedia
上の説明にもありますが、サウンドはけっこう皆バラバラなんですよね。
でもエンターテイメント性が高いジャンルなので、どの作品も「キャッチーで親しみやすい」という点は共通しています!
なので「洋楽入門」にもピッタリだし、日本のビジュアル系バンドが好きな方にもオススメですよ♪
今回のグラムロックの名曲15選ですが、
- 1~10曲目は、グラムロックの定番アーティスト
- 11~15曲目は、グラムロックに影響を受けた90年代以降のアーティスト
という並びになっています。
それでは早速、見ていきましょう!
【洋楽】グラムロックの名曲・名盤15選|おすすめバンド、アーティストも紹介!
1. デヴィッド・ボウイ/スターマン
まずはグラムロックと言えばこの人!イギリスが誇るスーパースター、 デヴィッド・ボウイの「スターマン」から紹介!
本曲を収録した名盤『ジギー・スターダスト』(1972年)は、ボウイが異星から来たバイセクシャルのロックスターを演じる、という斬新なコンセプトも話題を呼び、世界的大ヒットを記録しています。
他にも日本のテレビCMに使われた「レディ・スターダスト」など名曲を多数収録!
「デヴィッド・ボウイを聴いたことがない」という方は、まずはこのアルバムから聴いてみてくださいね♪
2. Tレックス/ゲット・イット・オン
Tレックスは、カリスマ的な人気を誇るフロントマン、マーク・ボランを中心としたロンドン出身の4人組。
魅惑のブギー・サウンドが炸裂する代表曲「ゲット・イット・オン」(1971年)は、一度聴くと耳から離れなくなり何度もリピートし続けてしまうかなり危険な作品です…!
「グラムロックと言えば、デヴィット・ボウイ と Tレックス」という認識のファンも多く、このジャンルを聴くうえで絶対に外せない存在なんですよ♪
Tレックスを初めて聴く方は「20センチュリー・ボーイ」をはじめ有名曲を多数収録したベスト盤から入るのもおすすめです!
3. モット・ザ・フープル/ロックンロール黄金時代
モット・ザ・フープルは、ヴォーカルのイアン・ハンターを中心としたイギリスのロックバンド。
ちょっとB級っぽい扱いをされるグループなんですが…、でもちゃんと聴いてみると良い曲が沢山あるんです!
一番の代表作はデヴィット・ボウイからの提供曲「すべての若き野郎ども」なんですが…
個人的には力強いブラスセクションがハマった名曲「ロックンロール黄金時代」(1974年)がイチオシです!
熱唱し過ぎてかすれ気味になるヴォーカルも良いし…、ピアノもコーラスも全ての要素がエモーショナル!
曲の後半にかけての盛り上がりも圧巻で、わずか3分半の演奏時間ですが聴き終えた時には「もうお腹いっぱい」という気分になります(良い意味で言ってます!)
初めて聴く方は以下のベスト盤をどうぞ♪
こちらもおすすめ
4. スレイド/カモン・フィール・ザ・ノイズ
スレイドは、70~80年代にかけて活躍したイギリスのロックバンド。
グラムロックだけでなく、ハードロックとして扱われることもあるほど重厚感あふれるサウンドが魅力です!
今回紹介する「カモン・フィール・ザ・ノイズ」(1973年)は、日本でも大人気のロックバンド、オアシスもカヴァーした超名曲!
サウンドはヘヴィーですが全体的な印象はかなりポップなので、どんな方にも馴染みやすいと思いますよ♪
こちらもおすすめ
5. ロキシー・ミュージック/ドゥ・ザ・ストランド
6. ジャパン/果てしなき反抗
ジャパンは、ソロ・アーティストとしても有名なデヴィッド・シルヴィアンを中心としたイギリスの人気グループ。
今回紹介する「果てしなき反抗」(1978年)は、ケレン味たっぷりのグラム・ロックに、
- R&Bのしなやかなグルーヴ
- スペーシーなエフェクト
をミックスしたような独特のサウンドが新鮮です!
クセの強過ぎるヴォーカルや、甘さの中に毒々しさのにじむ歌謡的メロディも秀逸で、ちょっと俗っぽいけど妙にツボに入ってしまいます…!
このダサさスレスレの紙一重な感じ。聴く人によって評価が真っ二つに分かれそう。あなたはどちらでしょうか?
7. スウィート/アクション
スウィートは、70年代にシングルヒットを量産したイギリスの4人組バンド。
娯楽性たっぷりの痛快なロックナンバー「アクション」(1975年)は、テンションを上げたいときに聴くのにピッタリの作品です!
グラムロックに括られるバンドですが、かなりポップ寄りのハードロックという印象もあるので、さきほど紹介したスレイドを気に入った方はハマる可能性大ですよ♪
こちらもおすすめ
スウィートを気に入った方には パワーポップ というジャンルもおすすめです!
【洋楽】パワーポップの名曲・名盤10選|おすすめバンドも紹介!
ポップで親しみやすいメロディと、はじけるようなロックサウンドが魅力の パワーポップ! ラズベリーズ、ウィーザー、ファウンテインズ・オブ・ウェインなど新旧問わず素晴らしいアー ...
8. アリス・クーパー/スクールズ・アウト
アリス・クーパーは、70年代に数々のヒット曲を残し今も活躍し続けるアメリカの人気ロックミュージシャン!
シアトリカルなロックサウンドが魅力で、後進のミュージシャンにも絶大な影響を与えています。
今回紹介する「スクールズ・アウト」(1972年)は、全米トップ10ヒットを記録した彼の最大のヒットナンバーです!
9. スージー・クアトロ/ワイルド・ワン
こちらもおすすめ
10. ニューヨーク・ドールズ/人格の危機
こちらもおすすめ
11. スウェード/ソー・ヤング
ここからはグラムロックに影響を受けた90年代以降のアーティストを紹介していきます!
スウェードは、90年代のイギリスで流行したブリット・ポップ・ムーヴメントの代表格バンド。
同性愛をコンセプトにした楽曲や、色気たっぷりの艶めかしいサウンドが話題を呼び大人気を博しました!
とくに注目して欲しいのは、
- ねっとり絡みつくようなブレット・アンダーソンの歌声
- 狂おしいほどの哀愁を滲ませるバーナード・バトラーのギター
の融合から生まれるスウェードにしか出せないロマンティックな世界観!
上の動画「ソー・ヤング」を含むデビュー作『スウェード』(1993年)は、絶対に聴いて損なしの大傑作です!
こちらもおすすめ
12. マリリン・マンソン/ロック・イズ・デッド
こちらもおすすめ
13. マネスキン/マンマミーア
こちらもおすすめ
14. マンサン/シックス
マンサンは、さきほど紹介したスウェードと同じく90年代イギリスを代表するロックバンド。
グラムロックにも通じる妖艶で耽美的なサウンドが魅力のアーティストです!
ちなみマンサンは、日本のロックバンド、ラルク・アン・シエルに似ているという声も。
マンサンちょっとラルクっぽいよね
— 紗南 (@plastic370) January 25, 2017
確かに歌い方も似てるし、一度そう感じると顔まで似てる気がしてきてしまう…!
…というのはさておき、メロディもサウンドも湿り気があって日本人好みだと思うのでご存じなかった方は是非チェックしてみてくださいね♪
こちらもおすすめ
15. レモン・ツイッグス/ザ・ワン
レモン・ツイッグスは、兄ブライアン、弟マイケルによるダダリオ兄弟を中心としたアメリカのポップユニット。
クイーンやビートルズからの影響を感じさせるポップ&マニアックなサウンドが最大の魅力です!
2016年のデビュー以来、これまでに3枚のアルバムをリリースしているのですが…
2020年8月にリリースされた最新作『ソングス・フォー・ザ・ジェネラル・パブリック』が素晴らしい出来栄えなんです!
とくに上の動画「ザ・ワン」は、やや複雑な印象が強かった従来の作品よりグッとストレートになっていて「本格的なブレイクもあるかも?」という気がしてきます。
ミュージックビデオのインパクトも抜群!
「50年前からタイムスリップしてきたの?」と思ってしまうレトロ・ファッションと、ナルシスティックな振る舞いが強烈です!
すご~く日本で受けそうな要素が揃っているので、ご存じなかった方は今のうちに抑えておいてくださいね♪
こちらもおすすめ
-
レモン・ツイッグスってどんなバンド? おすすめ曲とアルバムを紹介!
サマーソニック2019への出演が決定し急速に注目度が高まっている レモン・ツイッグス(The Lemon Twigs)! そこで今回は、 レモン・ツイッグスってどんなバンド ...
さいごに グラムロックの名曲について
今回ご紹介した作品を気に入った方は、当サイトの「クイーンが好きな人におすすめのアーティスト」という記事もぜひチェックしてみてください!
ピーター・アイヴァースなど、グラムロックにも通じる妖艶な魅力を持ったアーティストを沢山紹介しています!
-
そっくり? クイーンが好きな人におすすめのアーティストを紹介!
2018年に公開された伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットで、ふたたび注目度が高まっているクイーン(Queen)! 映画をキッカケに、彼らの音楽にすっかりハマってし ...
クイーンの初期作もグラムロックに分類されることがあるし、世界観も遠からずだと思うのでご興味のある方は是非!
-
クイーンのおすすめ人気曲ランキングTOP10|隠れた名曲・代表曲も紹介!
「伝説のチャンピオン」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」など数々のヒット曲を残してきたイギリスの国民的ロックバンド、クイーン(Queen)! 2023年12月には、クイーン+ア ...
最後にもう2曲だけおすすめを紹介すると…
前述のスウェード、マンサンと同じ時期に活躍したスーパーグラスの「シーン・ザ・ライト」が最高!
Tレックス風のセクシーなグラムロック・チューン。余談ですが私の中の「90年代イギリス・ベストバンド」は彼らなんです。
あとは90年代アメリカで活躍したロックバンド、インペリアル・ドラッグの「ボーイ・オア・ア・ガール」もおすすめ!
グラムでサイケでスペイシー…、盛りだくさんのサウンドです!この曲を収録したアルバムも濃密・濃厚ですよ!
ちなみに当サイトでは、洋楽に関する情報を、
- 堅い言葉を使わずカジュアルに
- 予備知識がなくてもスッキリ理解できる
ようにご紹介しています。
ビートルズ、ストーンズなど定番アーティストから、エド・シーラン、テイラー・スウィフトなど最新アーティストまで、幅広く扱っているので気になる記事があればぜひ読んでみてくださいね!
関連記事(グラムロック)