10代の若者からシニア層まで世代を超えて愛される伝説のロックバンド、ザ・ビートルズ!
2023年にはAIを駆使してジョン・レノンの声を蘇らせた新曲「ナウ・アンド・ゼン」がリリースされ大きな話題になりました。
この記事では、そんな彼らが残した12枚のオリジナル・アルバムの中から、特におすすめの5枚を厳選してご紹介していこうと思います!
目次(コンテンツ)
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ビートルズの活動期間は約8年間。この10年にも満たないわずかな時間で、彼らは驚くべき音楽的な進化を遂げます。
デビュー時と解散時では、もはや別のバンドと言っても良い程の変化があるんですよ!
第5位 ハード・デイズ・ナイト
1964年リリース。ビートルズの3枚目のアルバムです。
このアルバムは「初期ビートルズの集大成」と評されることも多く、ポップでノリの良いサウンドを楽しみたい方にピッタリ!
おすすめ曲をいくつか紹介すると…
イントロの「ジャーン!」で有名な「ア・ハード・デイズ・ナイト」
痛快なロックナンバー「キャント・バイ・ミー・ラブ」
全体的に親しみやすい曲が多いので「ビートルズを初めて聴く」という方に是非オススメしたいアルバムです♪
第4位 ラバー・ソウル
1965年リリース。ビートルズの6枚目のアルバムです。
この辺りから「中期の作品」と言われることが多く、初期の頃よりも内省的なムードが強くなっていきます。
おすすめ曲をいくつか挙げると…
冒頭のフランス語が印象的な名曲「ミッシェル」
おどろくほどグルーヴィーな演奏が楽しめる「ドライブ・マイ・カー」
永遠の名曲「イン・マイ・ライフ」
1965年リリースの『ラバー・ソウル』は、思わず聴き惚れてしまうような名曲がズラリと並ぶ中期の傑作アルバムです!
第3位 リボルバー
1966年リリース。ビートルズの7枚目のアルバムです。
この頃からサイケデリックなサウンドを採り入れ始め、次作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』での飛躍に繋がっていきます。
ロックの歴史の中では、サイケデリック路線の集大成である『サージェント~』の方が重要とされていますが…
一般の人が楽しんで聴く場合は『リボルバー』の方が断然オススメ!
収録曲をいくつか紹介していくと…
名曲なのに何故かあまり知られていない「フォー・ノー・ワン」
ジョージ作のファンキーな「タックスマン」
優雅なストリングス・アレンジに魅了される「エリナー・リグビー」、
もう初期の作風とはだいぶ変わってきていますよね。
驚くのは第5位で紹介した『ハード・デイズ・ナイト』から、たった2年(!)の間にこれだけサウンドが変化しているということ。
さらにこの後も驚異的なスピードで変化し続けていくことを考えると…、なにか人智の及ばない力の存在を感じてしまいます…。
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第2位 アビイ・ロード
1969年リリース。横断歩道のジャケットで有名なビートルズの11枚目のアルバムです。
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2019年9月には50周年記念盤もリリースされていますよ♪
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解散寸前のバンドが作ったとは思えないほど充実したアルバムで、文句無しでビートルズ後期の傑作と断言できます!
このアルバムの特徴は何と言っても、B面の大半を占めるポールのメドレー作品!
圧倒的な世界観…!ワールドツアー2018ではライブの締めとして演奏されています。
ジョンが「I Want You !!」と連呼するこの曲も印象的!
誰に向けられた言葉なのか、と言えば当然オノ・ヨーコさんです。
ジョージのビートルズ時代の最高傑作「サムシング」も収録!
こちらもジョージの「ヒア・カムズ・ザ・サン」。親友クラプトンの家で作ったほっこりする作品です♪
このアルバムでのジョージの存在感たるや!
ジョージの好調ぶりは、後のソロ活動にも引き継がれ、傑作『オール・シングス・マスト・パス』が誕生することになります。
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第1位 ホワイト・アルバム(ザ・ビートルズ)
1968年リリース。ビートルズの10枚目のアルバムです。
2018年には発売50周年記念盤がリリースされ大きな話題になりました!
このアルバムは全30曲収録の超大作で、収録曲もバラエティに富んだものばかり!
でも逆から見れば「統一感がない」とも言えるので、その点をメディアから非難されることもありました。
そして曲調がバラバラなのは
- 当時ビートルズのメンバーが不仲だったからでは?
- 録音機材の進歩で直接、顔を合わす機会が減ったからでは?
と勘ぐられることも多かったんです。
ですが…!
今回の50周年記念盤でリミックスを担当したジャイルズ・マーティンは「実際はそうではなかった」とインタビューで語っています。
※ジャイルズはホワイトアルバムのプロデューサー、ジョージ・マーティンの息子。
ジョンが一人でレコーディングしたと言われる曲も、実際はポールが横にいた、というのがスタジオの音声からわかったそうです。
ちなみにアルバム録音に入る前も、ジョージのイーシャーにある自宅で4人だけでデモも録っているんですよね。
※この音源は「イーシャーデモ」と呼ばれ、50周年記念盤に収録されています。
仲が悪かったらそんなことをしますかね? もう50年以上も前のことで真相はわかりません。
でもひとつ確実に言えるのは、アルバムに収録された音源は最高だということ!
おすすめ曲は本当に多過ぎて選ぶのが辛いですが…。
レゲエに着想を得た朗らかな名曲「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」
クラプトンも参加したジョージの名曲「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」
ハードロックの元祖とも言われる「ヘルター・スケルター」も有名!
なんですが…!
個人的に特に好きなのは、アルバムにひっそりと収められた内省的でフォーキーな曲たち。
上で挙げた曲よりも、こちらを聴きたくて、いつもホワイトアルバムを手に取りますね。
いくつか挙げてみると…
ポールが後に妻となるリンダへの愛を歌った「アイ・ウィル」
ジョンが交通事故で亡くなった母への想いを歌った「ジュリア」
歌詞の中に出てくる「Ocean Child」というフレーズは、
- Ocean → 洋
- Child → 子
を表していて、後に妻となるオノ・ヨーコさんへの想いも歌われています。
ポールの崩したボーカルが魅力の「ロッキー・ラクーン」
黒人女性の人権について歌った名曲「ブラックバード」
どれもベスト盤にはあまり選ばれませんが、本当に素晴らしい曲ばかりなので、ぜひチェックしてみてください!
さいごに ビートルズのおすすめアルバムランキングベスト5
最後に少しだけ補足をすると、ビートルズのキャリアは初期、中期、後期と3つに分けて語られることが多いんです。
上で紹介した5作品で言うと、
- 初期 ハード・デイズ・ナイト(5位)
- 中期 ラバー・ソウル(4位) リボルバー(3位)
- 後期 アビイ・ロード(2位) ホワイトアルバム(1位)
という感じですね。厳密な分け方の基準はないんですが。
で、ざっくり時期ごとの音楽的な特徴を表すと、
- 初期~中期は、明るくポップ
- 中期~後期は、内省的、実験的
という感じ。
一般的な評価は、実験的・先鋭的な作品の目立つ後期の方が高いように思います。
でも「初期が劣っているのか?」と言えば、全くそんなことはないんです。
そのとき、そのときで目指しているものが違うわけですから、単純に比較なんてできません。
で、ビートルズには有名な2枚のベストアルバムがあるんですね。
- 初期~中期の曲をまとめた、通称『赤盤』
- 中期~後期の曲をまとめた、通称『青盤』
これを聴いてもらうと、今、言ったことがわかってもらえるかな、と思います。
でもベストアルバムって買うと「ビートルズはこれで一通り抑えたかな」と思ってしまいがちなんですよね。
だからベスト盤から漏れた名曲の数々が聴かれないままになってしまう!
ホワイトアルバムのところで紹介した「アイ・ウィル」や「ジュリア」が埋もれてしまう!
本当にこれはベスト盤の弊害なんですが…。
なので偶然この記事を読まれた方は、まずはベスト盤から入るのも良いですが「ビートルズはそれだけではない!」ということを忘れないでくださいね♪
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