スタイリッシュなサウンドで日本でも高い人気を誇る UKロック!
ビートルズ、U2、レディオヘッド、The 1975 をはじめ数えきれないほどの人気アーティストがそろっているため、どの世代の音楽ファンからも熱い支持を受けています。
今回はそんなイギリスのロックバンドの中から、特におすすめのグループを、
この5つの年代に分け、時代をさかのぼる形でご紹介していこうと思います!
目次(コンテンツ)
【2000年以降】UKロック・イギリスのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
The 1975
まずはいま世界でもっとも重要なロックバンド、The 1975 から紹介!
80年代風エレクトロ・ポップから、ハードコアパンク、ヒップホップまでジャンルの枠を超えた幅広い音楽性が魅力のグループです。
またサウンド面だけでなく社会的なメッセージを積極的に発信するスタンスも支持され、若いリスナーからカリスマとして受け入れられています!
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フランツ・フェルディナンド / Franz Ferdinand
続いて紹介するのは、ダンサブルなサウンドと捻くれたポップセンスが魅力の4人組、フランツ・フェルディナンド。
彼らの代表曲「ドゥ・ユー・ウォント・トゥ」は、一度聴くと耳から離れなくなり、何度もリピートし続けてしまう危険な作品…!
日本でもSONYウォークマンのCMソングとして使われていたので、聴いたことのある方も多いと思いますよ♪
アークティック・モンキーズ / Arctic Monkeys
「2000年代UKロックの象徴」といっても過言ではないのが、天才アレックス・ターナー率いる4人組、アークティック・モンキーズ。
彼らの魅力はなんといっても、ソリッドなギターと強靭なリズム隊の絡みが生み出すスリリングなグルーヴ!
デビューした時点ですでに他のバンドとは一線を画す強烈な存在感を放っていました。
コールドプレイ / Coldplay
全世界でのトータルセールスは1億枚以上!いまや「21世紀を代表するバンド」と呼ばれるコールドプレイ!
カリスマ性あふれるフロントマン、クリス・マーティンを中心とした4人組グループです。
彼らはキャリアが進むにつれダンス系のサウンドなども採り入れていくようになるのですが…
上の動画「イエロー」を収録したデビューアルバム『パラシューツ』は、王道のロック作品なのでどんな方にもなじみやすいと思いますよ♪
カサビアン / Kasabian
レスター出身の5人組、カサビアンは、リスナーの腰を直撃するダンサブルなロックサウンドが魅力!
2004年にリリースされた彼らのデビューアルバムは、上の動画「プロセスド・ビーツ」や「クラブ・フット」など充実の楽曲がズラリと並ぶ大名盤です♪
ミューズ / Muse
ドラマティックで壮大なサウンドメイクに定評のある3人組、ミューズ!
轟音ギターにメランコリックなメロディ、そこにエモーショナルなヴォーカルも加わって…
と書くと、よくある陳腐なサウンドを思い浮べそうになりますが…
ミューズの場合、「ここまでやるか…!」というほど徹底的にやり切るところがポイント!
一つ一つのサウンド要素はどこかで聴いたことがあっても、そのすべてに過剰なほどの熱量が込められているので、有無を言わさぬ迫力が生まれています!
上の動画「ストックホルム・シンドローム」は、そうした彼らの魅力が分かりやすく表れているので是非一度チェックしてみてくださいね♪
リバティーンズ / The Libertines
70年代パンクの影響を感じさせるエネルギッシュなサウンドが魅力の4人組、リバティーンズ!
ヴォーカルのピート・ドハーティの破天荒なキャラクターも話題を呼び、当時のロックシーンを大いに盛り上げました♪
インヘイラー / Inhaler
アイルランド出身の4人組、インヘイラーは「U2のボーカル、ボノの息子が率いるバンド」として注目を浴びているのですが…
彼らのサウンドを少しでも聴けば「親の七光り」ではなく、真に才能を持ったアーティストであることがすぐに分かるはず!
2020年代のUKロックシーンをグイグイ引っ張る存在になるはずなので、ご存じなかった方は今のうちにチェックしておいてくださいね♪
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ペール・ウェーヴス / Pale Waves
マンチェスター出身の4人組、ペール・ウェーヴスは、80年代ニューウェーヴ風のメロディアスなロックサウンドが魅力!
音楽面だけでなく、ゴシック系のファッションに身を包むヴォーカリスト、ヘザー・バロン・グレイシーにも注目が集まっています。
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チャーチズ / Chvrches
80年代風のエレクトロポップ・サウンドが魅力の3人組、チャーチズ。
サウンド面の評価もさることながら、ヴォーカルをつとめるローレン・メイベリーのキュートなルックスにもファンの注目が集まっています。
さて続いて、1990年代のおすすめUKロックバンドを見ていきましょう!
【90年代】UKロック・イギリスのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
オアシス / Oasis
オアシスは、兄ノエル、弟リアムのギャラガー兄弟を中心とした5人組バンド。
90年代当時、世界的なヒットを連発していたこともあり、音楽ファン以外にも広く名前を知られる存在でした。
音楽面では、空間を埋め尽くすような分厚いサウンドも新鮮でしたが、それに加えて
- 兄ノエルの書く極上のメロディラインを、
- 弟リアムがハスキーな声で歌い上げる
という最高のコンビネーションに、ファンは胸を熱くしていました…!
過激な発言や兄弟ゲンカなどメディアが好みそうな話題にも事欠かず、常にロックシーンを賑やかにしてくれた名バンドです!
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ブラー / Blur
上で紹介したオアシスのライバルとして注目されていたのがデーモン・アルバーンを中心とする4人組、ブラー。
ひねりの利いたポップセンス、アイロニーあふれるリリック、そしてオアシスとは対照的(?)なスタイリッシュなビジュアルが話題となり、数々のヒットを生み出しました!
ちなみにブラーやオアシスは、当時ブームになっていた「ブリットポップ」の代表格アーティストなんです。
「ブリットポップ」というのは、ざっくり説明すると「60年代英国ロック風サウンドが流行した」ということ。
もし詳しく知りたい方は以下の記事「ブリットポップの人気バンドまとめ」をどうぞ♪
【洋楽】ブリットポップのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
そして、この「ブリットポップ」という枠組みから真っ先に抜け出したのもブラーだったんです。
1997年リリースの人気曲「ソング2」では、アメリカの最先端のロックシーンに急接近!
ブラーは、この後も新しいサウンドを取り入れ続け、どんどん進化していくことになります。
この辺りまでいくと、ブリットポップどころかロックの枠組みからもだいぶ離れていますよね。
デビュー当時、ライバルとして常に比較される存在だったオアシスが、あまり音楽性を変えていないのも、また対照的で面白いな、と思います。
※ どちらが良い、悪いということではありません。
ちなみにヴォーカルのデーモンは、ゴリラズという別ユニットをやっていることでも有名なんですよ♪
ブラーのブリットポップ期の作品で、一番おすすめのアルバムは『パーク・ライフ』
ブリットポップ以降の作品で、一番おすすめのアルバムは『シンク・タンク』
ゴリラズで、一番おすすめのアルバムは『ディーモン・デイズ』
どれも聴きごたえのある名作ばかりなので、気になった方はぜひチェックしてみてください!
ストーン・ローゼズ / The Stone Roses
ストーン・ローゼズは、ロックとダンスビートを融合した斬新な音楽性で一時代を築いた人気バンド!
80年代末~90年初めにかけて流行した「マッドチェスター」いうムーヴメントの代表格アーティストです。
マッドチェスターとは、音楽のジャンルのひとつ。
イギリスの都市マンチェスターと「狂った」という意味のマッドからの造語。
ダンサブルなビートとドラッグ文化を反映したサイケデリックなサウンドが特徴とされるロックのスタイルを指す。
出典:Wikipedia
個人的な感想ですがストーン・ローゼズは他のマッドチェスターのバンドよりも、格段にメロディセンスが良いという印象があります。
上の動画「バイ・バイ・バッドマン」は代表曲として扱われることは少ないのですが、ちょっと可愛らしい雰囲気のあるポップな作品なのでぜひ聴いてみてください♪
プライマル・スクリーム / Primal Scream
プライマル・スクリームは、カリスマ的な人気を誇るヴォーカリスト、ボビー・ギレスピーを中心とした人気バンド。
1991年リリースの名盤『スクリーマデリカ』では、当時流行していたダンス音楽「アシッドハウス」と「ロック」の融合に果敢にチャレンジし大絶賛を受けています!
1994年リリースの次作『ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ』では前作の路線から離れ、アメリカの伝統音楽に向き合うスタイルに方向転換。
ローリング・ストーンズを彷彿とさせる「ロックス」など数々の名曲を生み出しています!
レディオヘッド / Radiohead
「ブリットポップ」以降の英国ロックシーンに革新をもたらした名バンド、レディオヘッド!
1997年リリースの3rdアルバム『OKコンピューター』は、壮大なスケール感のあるサウンドとヴォーカリスト、トム・ヨークの神々しい歌声が見事にマッチした大名盤です!
ちなみに『OKコンピューター』以前の作品では、1stアルバム『パブロ・ハニー』収録の「クリープ」が有名!
サビに入る直前の「ガガッ…ガガッ…」というギターは、90年代ロックファンなら誰もが知っている定番フレーズなんですよ♪
スウェード / Suede
同性愛をテーマにした歌詞や、耽美的なサウンドが話題を呼び、一躍スターバンドとなったスウェード。
彼らの魅力は何と言っても、
- ブレット・アンダーソンの粘りつくような色気のある歌声
- バーナード・バトラーのエモーショナルなギタープレイ
が生み出すドラマティックかつ陶酔的なサウンド!
1993年リリースのデビュー作『スウェード』は、そんな彼らの持ち味のすべてが詰まった大名盤です♪
パルプ / Pulp
シングル「コモン・ピープル」の大ヒットで、遅咲きの大ブレイクを果たしたのがジャーヴィス・コッカー率いる5人組、パルプ。
「ブリットポップ」の代表的なバンドして知られる彼らの魅力は、
- 80年代風のチープなシンセ・サウンド
- いかにも英国的なウィットを感じさせる歌詞
- セクシーで色気のある歌声
の融合から生み出されるシニカルでちょっぴり毒を含んだ独自の世界観!
1995年リリースの名盤『コモン・ピープル』は、一癖も二癖もある彼らの魅力を味わうのに打ってつけの作品になっています♪
シャーラタンズ / The Charlatans
さきほど紹介したストーン・ローゼズと同じ「マッドチェスター」の代表格バンドとして知られるシャーラタンズ。
オルガンのイントロが最高にカッコいい名曲「ウィアード」を初めて聴いたときは、脳天にガツンと喰らったようなインパントがありましたね…!
ちなみにヴォーカルのティムはソロ活動でアメリカの人気バンド、ビーチ・ボーイズの作品をカヴァーしているのですが、これが素晴らしいんです…!
デビュー時からあまりヴォーカルは上手くない(ときには下手とまで)と言われていましたが…、少し線の細い歌声がこの曲にはぴったりハマっています。
この曲に限らずロックというジャンルは、
技術的に少し難があっても、それが逆に魅力になる
ということが往々にしてあり、私はそういう曲や表現にとても心惹かれます。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン / My Bloody Valentine
何層にも重ねたノイズギターによる独創的なサウンドメイクで当時のロックシーンに衝撃を与えた伝説のバンド、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン。
彼らは「シューゲイザー」と呼ばれるジャンルの代表格アーティストとして有名です。
シューゲイザーは、ロックミュージックのスタイルの1つ。
- 深いディストーションをかけたギターサウンド
- ポップで甘いメロディーを際立たせた浮遊感のあるサウンド
- 囁くように歌い上げるボーカル
などが特徴として挙げられる。
出典:Wikipedia
ちなみにジャンル名のシューゲイザーとは、「shoe(靴)」を「gaze(見つめる)」
つまり「うつむきながら(物憂げに)演奏している」バンドの様子を表現したもの。
あまり年齢で音楽を語るのは良くない、とは思いつつ、
10~20代のナイーヴな青年が彼らのサウンドを聴いたら一発で好きになってしまうだろうな
なんて想像してしまいます。
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ラーズ / The La's
リヴァプール出身の4人組、ラーズは、60年代ロックの持つエバーグリーンな輝きをそのまま再現したようなサウンドが魅力!
…なんですが、私は初めて聴いたとき、正直あまりピンとこなかったんですよね…
当時はニルヴァーナなど激しめのロックも並行して聴いていたので「なんか物足りない…」「もっと重さが欲しい…」なんて思っていました。
それから数年して、60~70年代のロックをよく聴くようになり「好みの幅」がだいぶ広がった後、たまたまラーズの一番の代表曲「ゼア・シー・ゴーズ」を耳にする機会があったんです。
そのとき、ようやく「まるで60年代のロック・クラシックのようじゃないか…!」と、彼らの音楽がスッと心に入ってきたんですよ。
で、今ではすっかりお気に入りの作品になり、クイックルワイパーをかけながら無意識で口ずさむレベルになっていますね。
さて、続いて1980年代のおすすめUKロックバンドを見ていきましょう!
【80年代】UKロック・イギリスのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
U2
U2(ユーツー)は、真摯な歌声でファンを魅了するフロントマン、ボノを中心としたアイルランド出身の4人組。
今回、紹介する「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」は、
- ボノの熱いヴォーカルと、
- エッジの表現力豊かなギター
が生み出す壮大な世界観に圧倒される彼らの一番の代表曲です!
この曲は87年リリースの名盤『ヨシュア・トゥリー』に収録されていますよ。
ちなみに U2 はこの後、90年代に入るとクラブ系のダンサブルなサウンドを取り入れ大変身!
91年リリースの名曲「リアル・シング」は、イントロが最高にカッコいいダンス・ロック!
個人的には、90年代の U2 の楽曲で一番のお気に入りです。
97年になるとデジタル化はさらに進展!
この後、2000年代に入ると『ヨシュア・トゥリー』の頃のようなバンド・サウンドに回帰することになります。
でも結局、最後に思うことは、どんなサウンドでも、ボノが歌えばU2ということなんですよね。
U2はキャリアが長いので、まずは一通り代表曲を聴けるベスト盤から入ることをオススメします!
初期~中期の曲をまとめたベスト盤はこちら。
中期~後期の曲をまとめたベスト盤はこちら。
2019年12月には来日公演が決定していますので、ご存じない方は今のうちに是非チェックしておいてください♪
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スミス / The Smiths
スミスは、ヴォーカルのモリッシーとギターのジョニー・マーを中心としたマンチェスター出身の4人組。
彼らの魅力は何と言っても、
- モリッシーの若者の気持ちを代弁するような歌詞と、伸びやかなヴォーカル
- ジョニー・マーの卓越したソング・ライティングと、きらめくようなギター
この2人の才能の融合によって生まれる唯一無二のサウンドにあります!
90年代以降のバンドに与えた影響は絶大(!)で、オアシスのノエル・ギャラガーも彼らへのリスペクトを公言しています。
こちらはスミスの名曲「ゼア・イズ・ア・ライト」をノエルがカバーした動画ですが、かなりハマっていますよね。
スミスは名盤が多いですが、まずは代表曲が一通り聴けるベスト盤をオススメします!
キュアー / The Cure
キュアーは、ゴシック系のビジュアルや、耽美的でロマンティックなサウンドが魅力の人気バンド!
中心メンバーのロバート・スミス(ヴォーカル)は、今でも音楽ファンから根強い支持を受けています。
また、同業のミュージシャンからの評価も高く、
- イギリスの人気シンガー、アデルはキュアーの名曲「ラヴソング」をカバー
- イギリスの若手バンド、ペール・ウェーヴスが「キュアーから影響を受けた」と公言
するなど強いリスペクトを受けています。
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XTC
XTC(エックス・ティー・シー)は、鬼才アンディ・パートリッジを中心に70~80年代にかけて活躍した実力派バンド!
今回、紹介する89年のシングル「メイヤー・オブ・シンプルトン」は、ビートルズを思わせるポップなメロディが魅力の人気曲です。
チャレンジングかつ緻密な音作りに定評のある彼らですが、活動初期はアグレッシブなパンク系のバンドとして知られていました。
デビュー曲「サイエンス・フリクション」は、アンディのひっくり返ったような(?)歌声も印象的ですが、さらに目立っているのが個性的なキーボード・プレイ!
1分40秒から始まるソロ・パートを初めて聴いたときは「おぉ…!」と震えましたね。
すでにこの時点で、後の大成につながる才能の萌芽が見受けられます。
XTCは、全キャリアを通じて名曲が多いので、まずはシングル曲を網羅した2枚組のベスト盤をどうぞ♪
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XTCを気に入った方には パワーポップ というジャンルもおすすめです!
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ニュー・オーダー / New Order
ニュー・オーダーは、ダンサブルなテクノ・サウンドで一世を風靡したマンチェスター出身の4人組。
世界的ヒットになった代表曲「ブルー・マンデイ」は、80’sサウンドが再評価されている今こそ聴き直したい傑作です!
もうちょっとメロディアスな曲がお好みの方には、ロマンティックな名曲「パーフェクト・キス」をオススメします。
ニュー・オーダーは、力の入ったシングル曲が多いので、まずは2枚組のベスト盤『シングルズ』をチェックしてみてください♪
ポリス / Police
ポリスは、ソロ・アーティストとしても有名なスティングが在籍していたことで知られる3人組ロックバンド。
レゲエの要素を取り入れたサウンドが持ち味ですが、今回は緊迫感あふれるロックナンバー「シンクロニシティーII」を紹介します!
この曲を収録した83年リリースの名盤『シンクロニシティー』は、他の曲も素晴らしいクオリティ…なんですが、もしかしたら少し取っ付きづらいかもしれないので、まずはベスト盤からどうぞ♪
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ちなみにボーカルのスティングは2019年10月に来日公演を行っているんですよ。
スティングのソロ作品も良い曲がたくさんあるので是非チェックしてみてくださいね♪
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アズテック・カメラ / Aztec Camera
アズテック・カメラは、ネオアコと呼ばれる音楽ジャンルの代表格バンド。
ネオアコとは、
ポスト・パンクの流れから派生した音楽ジャンル/スタイルのひとつ。
ネオ・アコースティック (neo acoustic) の略称。
出典:Wikipedia
アズテック・カメラの一番の魅力は、
- デビュー時19歳(!)だった「早熟の天才」ロディ・フレイムが紡ぐメロディアスで瑞々しい楽曲
- ジャズやソウルの影響を感じさせる完成度の高いアレンジ
この2つの要素が組み合わさることで生まれたエバーグリーンなサウンドにあります!
上で紹介した人気曲「ウォーク・アウト・トゥ・ウィンター 」以外にも…
キラキラとした青春の香りのする「ピラー・トゥ・ポスト」や、
軽やかなギターに思わず心が躍る「思い出のサニー・ビート」
などを収録した名盤『ハイ・ランド、ハード・レイン』は、アズテック・カメラの全てが詰まった大傑作!
「聴いて損をすることは絶対にない」と保証しますので、ぜひ一度チェックしてみてくださいね♪
さて、続いて1970年代のおすすめUKロックバンドを見ていきましょう!
【70年代】UKロック・イギリスのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
レッド・ツェッペリン / Led Zeppelin
レッド・ツェッペリンは、「ヘヴィメタルの元祖」と評されるほどの重厚なサウンドで人気を博した伝説のロックバンド!
上の動画の「移民の歌」は、往年の名レスラー、ブルーザー・ブロディの入場テーマ曲として日本でもお馴染みの作品です。
ツェッペリンと言うとハードな面がフィーチャーされがちですが、フォーク、カントリー、民族音楽などを採り入れた幅広い音楽性も魅力!
60年代を代表するロックバンドをビートルズとするなら、70年代はレッド・ツェッペリンだ、と言っても過言ではない程の重要アーティストなので、ご存じなかった方は是非チェックしてみてください!
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クイーン / Queen
クイーンは、独自の存在感を持つヴォーカリスト、フレディ・マーキュリーを中心としたロンドン出身の4人組。
クイーンと言うと代表作「ボヘミアン・ラプソディ」のように、シアトリカルで壮大なサウンドを思い浮かべる方も多いと思いますが…
今回は、彼らのポップで親しみやすい魅力が全開(!)の名曲「キラー・クイーン」を紹介したいと思います!
本曲を収録した名盤『シアー・ハート・アタック』は、他の曲も比較的短めでキャッチーなものばかり。
初めてクイーンを聴く方に是非おすすめしたい一枚です!
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デヴィッド・ボウイ / David Bowie
デヴィッド・ボウイは、妖艶なファッションや退廃的なムードが魅力の音楽ジャンル、グラムロックの代表格アーティスト。
1972年リリースの名盤『ジギー・スターダスト』は、ボウイが異星から来たバイセクシャルのロックスターを演じる、というコンセプトも話題を呼び、世界的な大ヒットを記録しました!
ちなみにボウイはその後、ドイツに渡りグラムロックとは全く異なるサウンドの創作にも取り組んでいます。
「この時期の作品こそボウイの真骨頂」と言うファンも多く、今聴いてもユニークなシンセ・サウンドがとっても新鮮なので、とくに若い音楽ファンの方はぜひ聴いてみてください。
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Tレックス / T Rex
Tレックスは、前述したデヴィッド・ボウイと共にグラムロック・ブームを牽引したロンドン出身の4人組。
中心メンバーのマーク・ボランが奏でる魅惑のブギー・サウンドは、彼の特異なキャラクターも相まって、シンプルなのに耳からずっと離れない妖術のようなパワーを帯びています!
ちなみに大ヒット漫画『20世紀少年』のタイトルは、彼らの代表曲「20thセンチュリー・ボーイ」(上の動画の曲です)が元になっているんですよ。
ディープ・パープル / Deep Purple
ディープ・パープルは、ハード・ロック史に残る数々の名曲を残したレジェンド・バンド!
代表曲「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のギターフレーズは、音楽ファンじゃなくても絶対に聴いたことがある、と断言できるほど有名です。
ヘヴィーな中にもキャッチーな親しみやすさを備えた楽曲が多いので、
「うるさい音楽は苦手なんだよな…」
という方も一度は聴いてみる価値アリですよ!
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セックス・ピストルズ / Sex Pistols
セックス・ピストルズは、クセの強い歌声のフロントマン、ジョニー・ロットンを中心としたパンクロック・バンド。
シンプルで荒々しいサウンドと斬新なファッションセンス、さらに反体制のメッセージを過激にアピールする歌詞が話題になり、70年代半ばの音楽シーンに強烈なインパクトをもたらしました!
またベーシストのシド・ヴィシャスが持つカリスマ性もバンドの大きな魅力になっています。
シド・ヴィシャス(1957年5月10日 - 1979年2月2日)は、イングランド出身のパンクロッカー。
過激なパフォーマンスで多くのファンを魅了したが、薬物乱用により若くして他界。
その波乱に満ちた生涯はパンク・ムーブメントの伝説として語り継がれている。
参考:Wikipedia
クラッシュ / The Clash
クラッシュは、上で紹介したセックス・ピストルズと共にパンクロック・ブームを盛り上げたロンドン出身の4人組。
バンドのフロントマン、ジョー・ストラマーはカリスマ的な存在感を持っていて、没後15年近くが経った現在もファンから熱い支持を受けています!
サウンド面では、初期の頃はストレートなパンクロックが中心でしたが、その後どんどん音楽性の幅を広げていき…
1979年リリースの名盤『ロンドン・コーリング』では、
- スカ、レゲエ
- ロカビリー
- R&B
など多彩な要素を採り入れたサウンドを展開!多くのメディアから高い評価を受けています。
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エルヴィス・コステロ / Elvis Costello
日本では「ミスチルに影響を与えたアーティスト」として話題になることも多い エルヴィス・コステロ!
1977年リリースの「アリスン」は、コステロの最高傑作に挙げるファンも多い傑作バラードナンバーです♪
その他には、ポール・マッカートニーとの共作ナンバー「ヴェロニカ」も有名!
この曲はテレビ番組『とくダネ!』のオープニングで使われていたので、イントロを聴くと「あ、これね」となる方も多いと思いますよ♪
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エルトン・ジョン / Elton John
名曲「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」で、日本でもおなじみのエルトン・ジョン。
「エルトンってバラードのイメージが強いけど、ロック・ミュージシャンなんだっけ?」と思われた方は、こちらの曲を聴いてみてください!
サウンドが激しくてシャウトしてるからロック、という事でもないのですが…
「ユア・ソング」のようなバラード曲ばかりではない、というのは分かって頂けると思います。
エルトンは、他にも名曲がたくさんありますので、まずは名盤『黄昏のレンガ路』から聴くことをオススメします!
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ジャム / The Jam
ジャムは、モッズ界のカリスマ、ポール・ウェラーが率いるロック・トリオ。
デビュー時は上の動画「イン・ザ・シティ」のようなパンク風のサウンドでしたが、活動後期になるとブラック・ミュージックの要素が強くなっていき…
解散間際にリリースされた「悪意という名の街」では、60年代のモータウン・ソウル調のサウンドを披露しています!
ちなみにポールはジャムの解散後、スタイル・カウンシルというユニットを結成しています。
ジャム後期の路線をさらに推し進めたようなR&B色の強いサウンドが印象的!日本でもCMで使われたりと人気が高いんですよ。
現在のポールは、ソロ・アーティストとして活動しています。
並べて聴くとサウンドのテイストこそ異なりますが、ブラック・ミュージックへの深い憧れが感じられる、という点は一貫していますよね。
このベスト盤(↓)のタイトル『モダン・クラシックス』が、見事にポールの音楽性を表しています!
さて最後に1960年代のおすすめUKロックバンドを見ていきましょう!
【60年代】UKロック・イギリスのおすすめバンドまとめ|名曲・名盤も紹介!
ビートルズ / The Beatles
言わずとしれた「20世紀最高のロックバンド」ザ・ビートルズ!
- ジョン・レノン
- ポール・マッカートニー
- ジョージ・ハリスン
- リンゴ・スター
この4名からなるリヴァプール出身のバンドで、「ファブ・フォー」という愛称でも知られています。
※ ファブ・フォーは「fabulous four」の略。素晴らしい4人という意味。
老若男女に愛されるポップな曲もあれば、
60年代当時、とても斬新だったサイケデリック・サウンドに挑んだりと、
「親しみやすさ」と「革新性」を兼ね備えたサウンドが特徴で、当時のロックシーンに革命的なインパクトを与えました。
当サイトには、ビートルズ関連の記事がたくさんありますので、是非そちらもチェックしてください!
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ローリング・ストーンズ / The Rolling Stones
ローリング・ストーンズは、これまでに数々のロック史に残る名曲を残し、今も現役で活躍し続けるレジェンド・バンド!
中でもヴォーカルのミック・ジャガー、ギターのキース・リチャーズの2人はバンドの顔として、音楽ファン以外にもよく知られた存在です。
ストーンズと言うと、
- 不良っぽいイメージや、
- いかにもロックスター然とした振る舞い
などが目立つところもありますが…
実際はアメリカのルーツ音楽(ブルース、ソウル、カントリー etc...)をストイックに追い求める渋好みのバンド。
彼らが60~70年代前半にかけて発表したアルバム群は、今も永遠のマスターピースとして音楽ファンから熱い支持を受けています!
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ザ・フー / The Who
ザ・フーは、R&Bの影響の強い楽曲をパワフル&スタイリッシュな演奏で聴かせる名バンド!
センスあふれる音楽性もさることながら、
- ステージを縦横無尽に飛び回り
- 腕をグルグル回転させながらギターを弾き
- ライヴの終盤では楽器を破壊…!
するなどエンターテイメント性あふれるステージ・パフォーマンスも魅力です!
ドラマーのキース・ムーンによるバタバタ暴れるような演奏も迫力満点!
ちなみにリンゴ・スターの息子ザック・スターキーは、父ではなくキースからドラムを教わった、というエピソードも知られています。
→ リンゴ・スターの息子ザックはどんな人? オアシスのドラマーだったって本当?
キンクス / The Kinks
キンクスは、ひねりの効いたユーモアや皮肉たっぷりの歌詞で独自の存在感を放つ名バンド!
いかにも英国的な情緒の漂う作風が魅力で、上で紹介したブラーにも大きな影響を与えています。
ちなみに活動初期は、かなり激しい演奏スタイルだったため、今では「ハードロックの元祖」と呼ばれることも…!
80年代を代表するハードロックバンド、ヴァン・ヘイレンは、キンクスの代表曲「ユー・リアリー・ガット・ミー」をカヴァーしていることで有名なんですよ♪
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スモール・フェイセス / Small Faces
R&Bへの溢れんばかりの愛情をときに熱く、ときにクールに表現する4人組、スモール・フェイセス!
今回は人気ソウルシンガー、サム・クックの名曲を異常なまでのテンションでカヴァーした「シェイク」を紹介します!
ちなみに70年代の項で紹介したポール・ウェラーは、彼らの大ファンとして有名なんですよ。
クリーム / Cream
「ギターの神様」の呼び名で知られるエリック・クラプトンが、キャリア初期に参加していたのがクリームというロックトリオ。
上の動画の「ホワイト・ルーム」は、日本でもCMで使われたことがあるので、少し聴けば「あ、知ってる」となるはずですよ!
ちなみに意外に思われるかもしれませんが、バンド内ではクラプトンよりも、ヴォーカル&ベースを担当するジャック・ブルースの方が中心的な役割を担っていました。
クリームの3人が生み出す音楽は、
- ハードロックばりのヘヴィなサウンドから
- 長尺のサイケデリック・サウンドまで
バラエティ豊かなのが特徴!
ただ慣れないうちは、このような曲が少し取っ付きづらいものに感じられる恐れもあるので…
初めての方は、ポップで短めな曲が詰まったこちらのベスト盤をオススメします!
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ピンク・フロイド / Pink Floyd
壮大な曲調が魅力の音楽ジャンル、プログレッシブ・ロック(通称:プログレ)の先駆者として有名なピンク・フロイド。
今回は、彼らがプログレ路線に進む直前にリリースした名曲「ルシファー・サム」を紹介します。
この曲は、初期ピンク・フロイドの中心メンバーだったシド・バレットの作品。
「プログレはあまり得意じゃない…」という方にも是非、聴いてほしいサイケデリック・ポップの名作です!
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さいごに
UKロックのバンドが作る音楽は、共通してどこかブルーな雰囲気があるため、繊細な表現を好む日本人には馴染みやすいと思います。
今回は各アーティストにつき1~2曲の紹介でしたが、もし気に入った曲が見つかったらアルバムも聴いてみてくださいね♪
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